温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「BG 〜身辺警護人〜」 初回ざっくり感想

1月ドラマもほぼ出揃って、今回見て見ようかなーと思ったものは木曜放送「BG」「隣の家族は青く見える」で最後かな?
珍しく2本ともほぼリアタイしたので感想。とりあえずは「BG」

……もうちょっとキムさまに「ちゃんといいドラマ」やらしてあげなよ……。
とんねるず石橋が木村拓哉を「キムさま」と呼んでたのがなんかツボで自分もついつい「キムさま」呼び。この茶化した上での持ち上げが木村拓哉のあるべき姿なんじゃないかと。世間にどういじられようと「スター木村拓哉」として存在し続けるのが木村拓哉のプライドだと思ってたんだけど、やはり一連のSMAP騒動でのヒール扱いは本人も周囲もこたえたのかなー?
実際どうかは置いといて、報道による限り退所直前で翻ったとされる中居正広のほうがヒールっぽい行動だと思うけど、やっぱりバラエティーでカッコ悪さをさらけ出してる強みには勝てないのか。キムさま正念場だなー。

で、そんなキムさまの騒動後2本目の主演ドラマ「BG」。前回は「医者」今回は正確には民間だけどテイストとしては「事件物」と、今まで「誰がやっても決まるからあえてやらなかった」役2種。あくまでもそういう記事があるというだけですけど。でも今まで珍しい職業をカッコよく演じてきたキムさまなだけに、記事に書かれてることが本当に見えてしまう。
今回は始まる前から「SP」の岡田准一と比較されてましたが、果たしてさぁどうか⁉︎

開始10分で飽きた💧
ドラマの導入がわかりにくい。
かつては敏腕ボディーガードだったが現在交通警備をしている木村拓哉が、新しく「身辺警護課」ができるにあたりメンバーに召集され、最初の案件でマラソン大会のスポンサー企業の社長の警護をする。1話の内容はそこまで。
基本1話完結エピソードと並行してラストまでつながるメインエピソード、という事件物定番の構成。メインエピソードの鍵は大臣役の石田ゆり子
が、そこにかつてサッカー選手を警護した回想が挟み込まれて時間軸がわからなくなる。
さっそうとサッカー選手を警備したシーンの後、カッコ悪いヅラをつけて交通警備、そして社長に呼ばれて警護課へ移動の打診、という流れなのだけど、サッカー選手の時と警護課移動後の姿が同じなので、交通警備のときは「潜入してるのか?」と深読みしてしまった。
さらに2話以降のゲストとのシーンも挟み込まれるので、木村拓哉がドラマスタート時にどういう立場なのかわからないのだ。構成下手過ぎだよー。

そして登場人物もエピソードも多すぎ。「A LIFE」もそうだったけど、主役レベルの俳優をガンガン入れて、それぞれに見せ場を作って、尺に収まらず、書き込みは浅く、という負のループがもう見えている。メインディッシュばっかりのコース料理ってやつ。立ち姿なんか江口洋介のが見栄えがいいし。
木村に過去があるのは当然としても、石田ゆり子上川隆也斎藤工もみな何かありそげ。
「アンナチュラル」もエピソード多いかなーと思ったけど、「BG」と比べると人物紹介からの導入がすごく上手い。なんだかんだで必要なエピソードをキッチリ入れ込んで見てる人間に伝わりやすく出来ている。
脚本の井上由美子ってめちゃベテランだったはずなのに下手だなーと、過去作検索してなんかわかった。最近だと「緊急取調室」くらいしか見てないけど、これは登場人物の過去エピソードを切った2期のが圧倒的に出来が良かった。
1時間ドラマは情報の刈り込みをしてくれないとわけわからんものになってしまうからねー。

そして画面がなんか安っぽい。
マラソン大会シーンのショボさが酷かったけど、何よりアクションがカッコ悪いですよー。そこがキモなんじゃないの?
江口洋介斎藤工上川隆也間宮祥太朗菜々緒、とデカくてガッチリした俳優を揃えちゃったので、まず木村拓哉の見た目のボディーガード向きじゃなさ加減が目につく。
「SP」の岡田はそこをアホみたいなアクションで黙らせたんだけど、とてもその域まで行ってない。そもそもボディーガードにはもう無理な年齢な訳だから、尚更動きで説得力を入れてくれないと。

そして脚本が雑。
江口洋介の警視庁SPが、ただの敵役な感じで出されてて悲しい。大臣に脅迫状が届いてるというのに、1人にさせちゃうSPってどんなポンコツだよ!木村と石田ゆり子の2人のシーンを作るためのご都合展開が腹立つ。で、今後石田ゆり子の警備でベジータみたいに好敵手になるんでしょー?と読め読めで。違う展開してくださいよ!

この手の職業物はテレ朝うまいはずなんどけどなー。「木村拓哉ドラマ」ということで力み過ぎたか?
もっと木村拓哉を信じてシンプルなドラマにすればいいのに。「相棒」みたいに。
枠的に視聴率は取れるだろうけど、このワクワク感の無さはシンドイなー。
さてどうするか?

追記
冒頭の分かりにくさは脚本というより演出の問題なのかもなー。ちゃんと回想は回想でわかる画面にするとか、木村の髪型をちゃんと若くするとかやりようはあっただろうし。
にしても、交通警備の時の変なカツラはどうにかならなかったのかなー?
住んでる部屋は警備員とは思えないほどオシャレで豪華だし、そういうとこの雑さがリアリティの無さにつながるんだよねー。
それとせっかく菜々緒とか間宮祥太朗とか出しても「若者に人気の俳優入れました」以外の意味を見出せるの?描き込む余地ないでしょ?なんだか気の毒だなぁ。俳優半分でいいよ。「刑事ゆがみ」見習って欲しい。