温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「アンナチュラル」 第2話 びっくり!めちゃくちゃ面白い〜‼︎

期待の割にイマイチピンと来なかった第1話。それでも普通に面白かったし、野木亜紀子初オリジナルだし、ともちろん第2話も視聴。
えー?どうしためちゃくちゃ面白いよー💦1話よりず〜っといい!

相変わらずテンポがいい。目を離す隙がないのだけど、かと言って緊迫してばかりでなく「ふふっ」と笑ってしまうシーンもあるから見てる方も集中してても疲れない。母親とのちょっとした雑談もわざとらしくなく伏線になっていて無駄なシーンがない。1時間キッチリ楽しませてもらった。
うーん、やっぱり初回を延長する手法ってあんまりなぁ。人物紹介とかで長さが欲しいのもわかるんだけど、大抵間延び感が出るし、裏かぶりで見る側は手間だしいいこと少ない気がする。

初回、「カルテット」の「泣きながらご飯食べたことがある人は生きていけます」という名ゼリフへのオマージュが話題になりましたが、2話からは刑事役で大倉孝二が登場。これも絶対「カルテット」オマージュだよね?野木亜紀子のドラマ愛に感涙💦
「逃げ恥」ブームであちこちでインタビューを受けていたけど、本当にドラマが好きなようで、自分が楽しんだ分を今度は自分が皆さんに!という心意気がドラマの端々から溢れててとても楽しい。「臨場は内野さん」だったり「科捜研は順番待ち」「沢口靖子は忙しいの」と同ジャンルドラマネタもあり、ドラマ愛がたっぷりだ。
さらにテンポよく入り込ませる。
練炭自殺と思われた女性の心臓を開いたミコト(石原さとみ)が「凍死です」と伝えた瞬間、その場にいたメンバーが声を揃えて「凍死⁈」と驚くシーン、気づいたら一緒に「凍死⁉︎」と叫んでしまった。
もう自分もその場にいってしまうのだ。

もちろん小ネタだけでなく本筋そのものの出来もいい。
謎解きが二転三転した初回とうってかわって今回はストレート勝負。
練炭による集団自殺で4人の遺体が発見される。
が、そのうち身元不明の若い女性1人だけが凍死であることが判明。そして彼女の胃の中から謎のメモが。ミコトたちはなぜ彼女の遺体がここにあったのか?そして彼女は誰なのかを追っていく……というストーリー。

初回同様、エピソードの入れ方が上手い。
好きなのは、ミコトと久部(窪田正孝)が犯人に冷凍車に閉じ込められたまま貯水池に落とされ、少ない空気の中救助を待つシーン。
中堂(井浦新)が自分達を見つけてくれることを信じながら明日何食べるかを話し合う。ギリギリまで生きることを諦めない。
そしてコンテナを叩く音、「ここにいます!」と叫ぶミコト……
そこで切り替わる。助け出される被害者と捕まる犯人。ミコト達が助け出されるシーンは入れない。もうそこは想定できるから。
この視聴者への信頼感溢れるテンポのいいシーンの切り替えで泣きそうになってしまった。
あー、すっごく気持ちいい‼︎

2話になってキャラもますますハッキリしてきた。
この手の職業物で主人公が女性だと特に「出来るけど変わり者」にされがちだ。でもミコトは重い過去があるとはいえ普通の女性だ。そこがいい。
そして恋人と別れてもそれを仕事に持ち込まない。いや持ち込めない。ドラマだとそれで仕事がグダグダという描写になりがちだけど、現実たと仕事に持ち込めずちゃんとやってしまう人って多いんだよね。そういうキャラクター設定がリアル。
仕事が出来るのもいい。「憎めないドジっ子」ではなく「タフで柔軟」な自立した大人の女性。それでこそお仕事ドラマだ。

ほかのキャラもハッキリしてきていいけれど、2話は特に中堂が良かった。
わかりやすく偏屈で毒舌。でも仕事はキチンと。遺体の人物情報は入れない。ドライで冷静。折り合いのいいわけではないミコトのSOSの電話も当初はつれないが、非常事態と気づくやすかさず動き助け出す。
ベタっていえばベタなキャラだけどちゃんと人間味も垣間見えるシーンが入るとキャラクターに興味が湧く。いい展開だなぁ。

結局、被害者の女性の身元は分からず身元不明人として埋葬されたけど、彼女が命がけで残した証拠をミコトたちが読み取り、別の少女が助け出された。苦いけれどUDIラボが一歩でも進む、いい終わり方だった。こういう内容である以上、謎が解けてメデタシメデタシでは終われないけど、希望はちゃんとあるのだ。

ところで、ゲストが乃木坂の子なんだけど、助け出される少女の方なんだよね。被害者役のが重要な役だし出番も多い。
でもクレジットだと乃木坂の子が先で被害者の子は役名も出ない。アイドルって遺体役はNGなのかしら?宣伝につかってそんだけかよー、なんかなぁ(笑)

初回でミコトの過去を明かし、2話で久部の正体を明かし、とネタを惜しまないこの贅沢さ。最後まで保つのかと心配になるけど、野木亜紀子はきっと期待を裏切らないんだろうな。

次回も楽しみだー!