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モカの日記

誰かに気を遣うことのない、思ったことをそのまま書いてみるところ。

大人の土ドラ 『リテイク』が案外おもしろかったんですよー

フジテレビが往年の昼ドラテイストドラマを、オトナがじっくり見られる時間帯に放送する!

‥‥って感じのコンセプトで始まってたような気がする大人の土ドラ。

まあ、あんまりうまくいってる感じはしないけど💧

初回放送を通常の1月、4月といったところからずらして初めてる上に放送時間が11時台というのもあって、いまいち話題に上がってない感じ。

主演がユースケ、安田成美、鈴木保奈美、と90年代?って感じで力入れてるけど空回り感が否めない。

内容もドロドロ系みたいであらすじでひかれなかったんだけど、12月から始まって1月末に最終回だった『リテイク   時をかける想い』は録画していた。

 

なぜこのドラマに興味持ったかというと、それまでのドロドロ系じゃなさそうだったのもあるけど、なにより主演が筒井道隆だったからだ。

『主演  筒井道隆』って言葉を平成28年に聞けるとは!しかも連ドラ!なかなかレアだ(笑)

 

筒井道隆っていうのも不思議な立ち位置の俳優さんだ。

やっぱり『あすなろ白書』が代表作だけど、いわゆるトレンディー俳優にもならず、ワイドショーに上がるようなプライベートも全くわからず、バラエティー出演もほぼゼロ。

ドラマや映画でも出演多い訳でもないのに、時々見かけると面白い役をやってたりする。

仕事の時だけこの世に現れるのかも?ってくらい何やってるのかわからない。

棒演技なのか上手いのかよくわからないのにずっといる。

でもなんか昔から気になる人なのですよ。

 

去年『聖の青春』を見たら、普通のおじさんが出ていてしばらくそれが筒井道隆だってわからなかったくらい普通のおじさんを普通に演じてて、それがとても良かったので、筒井道隆の主演なら見ようと思ったのだ。

ちなみに『聖の青春』では、母親役の竹下景子も良かった。この辺の女優さんて意外とお芝居を見る機会がないので、予期せず見るとさすがだなーと感心しますね。

松ケンは言うまでもなく良かったけど。

 

設定は一応SFが入ってて、2022年にタイムマシンが開発され、過去に戻ってくる人間が現れる。こちらから戻す方法が今は無いので未来人を確保して施設に隔離、現代に干渉させないよう、法務省戸籍管理課の新谷(筒井道隆)と那須野(成海璃子)が奔走する、というもの。

未来人はそれぞれ思い残したことがあってもどってくるのだけど、それに新谷が鈍臭く情にほだされつつ関わっていくのだ。

その新谷を演じる筒井道隆がいいんですよー。

 

ストーリーとしてはツッコミどころ満載。

初回でいわゆるタイムパラドックスは発生しない設定を説明してるので、SF的なエピソードは未来人ということだけ。

あとは現代の状況にガンガン関わっている。

初回で現れた未来人が最後までの通しのエピソードになっていて、あとは基本1話1エピソード完結のオーソドックスな構成。

途中、出る未来人が過去の自分にやり直させるエピソードばっかり続く上に、現代ですでに大人な人間に中年の本人が接触しても誰だか気がつかないとか、雑な展開も多い。

エピソードによって、1人の人物の現代と未来を同じ俳優がやったり、別々の俳優がやるのは都合良過ぎだろと思うし。

でもなんか楽しめるドラマなんですよ。

 

タイムトラベル物としてはホント雑なエピソードばっかりだけど、『やり直したい、心残りなこと』という一点に絞ったドラマにしてるから、ブレがなくてストーリーが明快なんだよね。

そして誰もが思い当たりそうな心残りなので、素直に話を飲み込める。

心残りは解決しないことの方が多いけど、だからこそ、今を生きるんだという本筋が伝わってくる。

 

そして何よりキャストがいい。

筒井道隆、この人の『普通さ』が素晴らしい。

見た目はいいけど、今時イケメンでもなく、下手じゃないけど、演技派でもなく、一体どういう需要なのかイマイチわからないとこがあった。

それが、このドラマ見てやっとわかった!

『普通』を埋没することなく、ちゃんと主役としての『普通』をきちんと演じられる、稀有な俳優なのだ。

 

普通、俳優さん、それもメインがはれる人っていうのは当然見た目のいい人が多い。華もある。

でもそういう俳優たちって、カッコいいとかすごく変わってるとか、突出した物がある人物を演じる時はいいんだけど、普通のサラリーマンとかそういう平凡キャラがどうにも馴染まないことが結構ある。

演技力の問題もあるだろうし、存在感の問題だったりする。

だからといって、ただ地味目な容姿の俳優さんを持ってくればいいかというとそういうことじゃない。

今度は周りに埋没しちゃう。主役としては弱かったりする。

筒井道隆という俳優はその加減が絶妙なのだ。

主役としての存在感を出しながら、『普通の人』として立っている。

こんな人は中々いない。

 

そして生意気な若手をやれば右に出る者がいない成海璃子、ド派手で妙に態度のデカイ契約社員浅野温子、絶対なんかあるだろーと思ったらやっぱり腹黒上司の木下ほうか、とメインキャストが、それぞれの得意なタイプの役を程よくやっている。

だからバランスよくドラマを見せている。

いかにもな役をやらすならこんな感じ、っていう見本みたいに上手く使って、この人何かあるのかしら?というような余計な深読みさせることなく、見る側をストーリーに集中させてくれるのだ。

 

全話見て、オチのつけ方などはちょっとなーな部分もあったけど、さらっとたのしめるいいドラマだったと思う。

あんまり評判聞かないくらい話題になっていないけどね💧でも私は好きだったです。

 

ちなみに今同じ枠でやっているのは、田中麗奈がぶっ飛んだサイコパスを演じる『真昼の悪魔』でユースケのドラマと同じスタッフで同じドロドロドラマに戻っていまして、

初回あらすじ見ただけで怖くて見てません💧

 『リテイク』よりずっと話題のようですが。

 

真田丸や逃げ恥みたいに、面白さをみんなで共有できるのはすごく楽しいけど、たまたま見たら自分は面白かったってものが出てくる間は、まだテレビドラマは捨てたもんじゃないと思うな。