温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

ナイーブ綾野剛しか見たことないんですよー、ということで「コウノドリ」 3話

テレビはほとんど録画視聴なので、テレビCMを見る機会がめっきり減った。
で、たまたま普通に見ていたら綾野剛がビルの屋上で女性と抱き合っているCMが流れた。ジュエリーのCMらしい。なるほどだからこういう雰囲気なのね。
なんだかすっごくびっくりした。思えばいわゆるラブストーリーで綾野剛を見た事がない。なので女性と抱き合ってる綾野剛というのがものすごくレアだったのだ。
スイーツ映画にキャスティングされるようなキラキラ甘々ルックスじゃないしね。
でももう 30代半ばだし、この先の俳優業を考えると得なルックスだと思う。
いろんな話題作に出てるけど、強面役も繊細な役もやれて幅広くて、出てる割に「見飽きた」と言われにくいし。

綾野剛という俳優さんは知ってはいたけどちゃんと演技を見たのはそんなに古くない。なぜかというと、彼が売れだした頃に出てたような映画はほぼ見てない、というか見れないので。
自分は暴力描写が本当に苦手で、北野映画とか本気で無理。最近の若手俳優は「クローズ」シリーズで売れた人も多いけど、その手の物がホントにダメだ。
そういえば、この連休に池袋で星野源出演作の一挙上映があって「ノン子、 36歳」は配信でもなかなか無くて見る機会がなく、スクリーンで見られるのはいいなぁと思ったけど「地獄でなぜ悪い」がどうしても怖くて。公開当時、映画のCMが入る度に血の海のショットにヒイていて、とてもスクリーンで見る気力がわかなかった。いや、コメディタッチなのはわかってるんだけど、さすがにあの血まみれは…💧
で、綾野剛はそこがバッキリ別れてて、めちゃくちゃ暴力描写のある強面映画と、ナイーブな役と振り幅が大きすぎる。そして間があんまりない。例えば「コウノドリ」なら四宮にキャスティングもありそうなんだけど、なぜかそういうのは少ないんだよねー。
でもこれだけの振り幅があると、逆に自分のバランスがとりやすいのかもね。よく役に引っ張られてしまうということを言う俳優さんがいるから、両極をあえてやることで自分のベースはフラットに保ってるとかかなぁ?
自分が初めてちゃんと演技を見たのは「クレオパトラな女たち」というドラマで、ナイーブなゲイの青年役がとても良かった。あとは映画「怒り」や「コウノドリ」「フランケンシュタインの恋」とか、ナイーブ綾野剛しか見ていない。知り合いですごく綾野剛のファンの人がいて、だから出演作は全部見てるそうだけど、中々辛いものもあったそうだ。「亜人」はかなり猟奇なエピソードが辛かったと言ってたし。自分もWOWOWで「日本で一番悪い奴ら」をやるから見ようかなーと言ったら、友達に「あー、あんたには無理だよ」と言われたので素直にやめといた。
で、ナイーブ綾野剛の頂点である「コウノドリ」のサクラ先生は自分的に安心して見られる「ザ・綾野剛」だ(笑)
番宣のバラエティで、サクラ先生は喉に引っかけずウィスパーで喋るようにしてると言っていて、なるほどー、だからなんか印象が違うんだなー。こだわりのキャラ作りが面白い。

3話はいい意味で通常運転な雰囲気になってきた。サクラの担当妊婦は心臓疾患があるため無痛分娩を予定してる麗子。ごく普通の女の子なので人の意見に振り回される。その彼女の二転三転にひとつひとつ対応するサクラは相変わらず理想の先生だ。こういう「あーいるいる(笑)」というエピソードが入ると息抜きになって見やすい。切迫した話ばかりはしんどくなっちゃって。
一方、四宮担当の彩加が産後うつの傾向がありありと表れて、皆心配はするものの中々対応出来ない。もし自分が患者なら割と医者に甘えてしまうタイプじゃないかと思っていて、我ながら迷惑そうだと思うけど、こういう無理してしまう人はそれはそれで医療関係者からは対応が難しいものなんだなー。
彩加の夫や母親、会社の対応が出産直後の母親を追い詰める見本のような態度で、それぞれ悪気もなく、ただ自分の価値観をさらっと出しただけなとこがねー、辛いね。
自分は身の回りの妊産婦さんにはほぼ突っ込んだ話はふらないことにしてる。自分の知らない事を言っても仕方ないし、相手がふってきた時に対応するようにはしてるけど、今回の彩加の例を見てると、それだけでもダメなのかなぁ?と思ったり。あえて突っ込むのも必要なのかもと思うけど、それぞれとしか言えないんだろう。それは 3話のペルソナメンバーを見ていても感じる事だ。
それにしても、あれだけ荒れた部屋に赤ん坊が泣いてるのを放置している妻を見ておかしいと思わない、ナオト・インティライミ演じる夫は逆に大丈夫かよ?と思うよ。周りを見てないにも程がある。でも「お互い自立した夫婦」のはずが、いつのまにかこんな事になってたりってのはあるかも。
昼のジェーン・スーのラジオに「夫が子育ては片手間に出来ると思ってるけどどうしよう?」という相談が来てて、子供生まれたら留学しようかなーとか抜かす夫に対し、スーさんとパートナーの小倉アナが激おこで、「『コウノドリ』見せな!」「インティライミみたい!」と言っていて、「子育てに向き合わないダメ夫」=インティライミな図式が出来上がりつつあって、とんだ風評被害だなぁ(笑)
でもあの軽さがいい感じに役にハマっててしかたないね。
結局、四宮の「それは病気で治療できる事」という話を彩加が受け入れて光が見えてくる。
そうねー、こういう状態をまず「病気」だと理解して受け入れられるかが鍵なんだなー。彩加のように真面目で一生懸命になり過ぎてしまう人にはかえってこういう冷静な言葉が第一歩になるのかも。勉強になります。
でも、踏み込み過ぎで怒られる、小松さんの様な人はこれからの支えになってくれるからね。

今回の星野源のツボは、赤西くんに突っ込む時のあごのライン。やっぱり痩せたなー。クールキャラだから痩せようとしてるのかな?うっかりすると可愛い雰囲気になるルックスだからね。かっこよかったです!(笑)
しかし最近の医療物ってこういうゆとりモンスターがよく出るけど、リアルで増えてるんだろうなぁ。怖いわ💧