「施設・里親家庭で暮らす子供らの支援、「18歳上限」撤廃へ…自立可能か個別判断」
ネットニュースでこの見出しを見ておおっ!と思った。
縦割りで融通の効かない組織運営しか出来ないのかと思ってたら改善することもあるじゃん!
「ファイトソング」初回を見てもやっとしてから色々考えてたところだったので、自分には直接関係の無いことでもちょっと気持ちが上がった。
キッカケの「ファイトソング」は初回で止まって既に放置気味なんですが、せっかくだから見ないとね。すでにラブストーリーになってるらしいですけども。
そういえばこういう児童養護施設に関心を持ったのもドラマキッカケだったと思います。
「瑠璃の島」っていう、過疎の島に家庭で育てられない子を里親が迎えて児童を増やして廃校を防ぐ話。島民のエゴとかなんかキラキラだけでは済まない感じが印象的で。
それと松田翔太主演で「ドン★キホーテ」っていう児相職員の青年とヤクザの親分の中身が入れ替わってしまうというトンチキドラマがあったんだけど、その設定通りコメディながら児童養護施設の描き方がしっかりしていて、自分としては勉強になった。
ドラマも面白くて、松田翔太の役の口癖が「なるほどですね!」なんだけど、しばらく自分の中で流行ってて、今でもたまに出てしまうくらい。
ちなみにどちらもメインの児童役が成海璃子。ああいう大人びた顔はこういう役にハマるのかな。
一方で、見るたびに憂鬱になるけど見ずにいられないニュースが埼玉の立てこもり事件。
大阪の放火事件もだけど、医者ってリスク高い仕事なんだなぁと改めて思う。
仕事熱心であるということは人との接点が増えて、何かあったときの矢面に立ちがち。
自分の父親も、母親が自宅で介護していたので色々考える。
性別で分けるのは単純だけど、確かに介護で追い込まれて事件を起こす人は男性が多いのかな。女性は外に助けを求める事ができる人が多いのに男性は篭りがちだとか。人付き合いの苦手な女性も社交的な男性も沢山いるはずなのに。うちの母親も使えるサービスはどんどん使っていたし、もしこの先自分が要介護になったら施設に入れろと言っている。うーん、こういう生活力は女性の方が高いのかな。
「きのう何食べた?」でもそんなエピソードがあったけど、もし病気になったのが母親の方だったら自分が介護に行く必要があったかもなぁとは思う。
それで思い出したのが去年NHKでやってた「ディア・ペイシェント」というドラマ。
現役医師の原作で、地方の総合病院で働く医師たちの成長と挫折を描いた物語。
主人公の貫地谷しおりをはじめ、医師も職員たちも基本的に善人で仕事に真摯なのだけども、日々色々なことにすり減らされていく。
特に主人公は田中哲司演じる「モンスターペイシェント」に嫌がらせを受け続けるのだが、経営を優先させる事務局長には対応してもらえない。
なにしろ田中哲司なものでめちゃくちゃ怖いんですよー!ほぼホラー💧
彼は自宅で母親を1人で介護していて、その鬱憤を主人公や病院にぶつけていた。
周りに頼れる人がいない者にとって、医者が一番近くの甘えられる相手なのだなと。
こういう逆恨みは実際あるとはいえ、ドラマだし大きく描いてるのかなと当時は思ったけど、現実は簡単に超えてしまった。
いったいどうすればよかったんだろう?
運が悪かったで働き盛りのやる気のある医師が死んだ事を済ます事はできないのに、と鬱々としてしまう。
このドラマは有能で優しい先輩医師が医療訴訟で悩んで自殺してしまうというショックなエピソードもあって、医者と患者側の関係の難しさを考えさせられた。
ナイツのラジオの代打で出た佐久間Pが、脚本家志望というリスナーの「今脚本家に求められる物は」という質問に「今だったら社会に対して書きたい事がハッキリあること」みたいな答えをしていた。坂元裕二とか渡辺あやの名前を挙げて。
そうなんだよねー、ドラマはいつの時代も世の中を映す物なのだなぁ。
「逃げ恥」だって、よく出来たラブコメでありながらたくさんの問題提起を入れていたし。
刑事物を見て警察官になったというのは結構聞くけど、それ以外でも考えるキッカケになるのは面白いことだなぁといつも思う。
自分だって、何か手助けできないかなと考えてます。
追記
安住アナのラジオで、亡くなった医師と仕事をしていた訪問看護師の方からのメールを読んでました。
仕事熱心で皆に慕われていた様子をあえて淡々と読む安住アナの声を聴いていたら泣きそうになった。
本当に「運が悪かった」としか言いようがないのが辛いことだと思います。