本来4月始まりの予定だったドラマ、「MIU404 」以外にもちょこちょこ見てます。
でまあ、色々と思うわけですが……。
明日最終回の「アンサング・シンデレラ」、元々医療物結構好きだし、確かに薬剤師の仕事は見たことないから新鮮かも、と思って見始めました。
だったのだけど、なんだろうね?この既視感とモヤモヤは。
病院薬剤師の葵みどりが真剣にそれぞれの患者さんと向き合っていく姿を描く話。
そもそも病院薬剤師って会う機会がない。外来で診察受けると大抵は処方箋もらって外部の薬局に行くし、長期入院でもしないと中々関わらない。
ということで、確かに病院薬剤師の仕事ぶりを見られるのは面白い、はずなんだけどねー。
なんか良くある医療物感が強すぎてモヤる。
「患者の為!」という金看板の元に自分の仕事の範疇を超えてやり過ぎる、けど最後には気持ちが通じてめでたしめでたし。
新米医師とかドジっ子ナースが主役で見たパターン。結局それを薬剤師がやってるだけに見えてしまう。
ネットのコメントでは実際の薬剤師さんの「あるある」というのを結構見たので、エピソードとしては実際のことから拾ってるんだろうけど、このドラマだと医者や看護師があんまり描かれてないからどうしても薬剤師が出過ぎに見える。
葵が薬剤師を目指したきっかけが、妹が長期入院の末亡くなった時、妹の担当薬剤師が寄り添ってくれたからなんだけど、薬剤師が患者の家族のケアまでする???
なんかなぁ。
で、クライマックスのエピソード。
葵を厳しく暖かく育ててくれた上司の瀬野が希少ガンになり有効な治療薬も無い。
そんな中治験の話があり、本人の希望を聞く。
……んだけどさー、薬剤部のみんなが病室に集まり瀬野を囲んで「治験を受けてください!」「また戻ってきて一緒に働きましょう」と口々に。
なんだこれ?圧力??新手のイジメ?
一旦は受けると言った瀬野が当日いなくなる。
同じ病気で亡くなった瀬野の母親の墓にいるのを葵が見つける。
治る可能性も低く、身体への負担も大きい治療が辛いという瀬野に、「本当の気持ちを知る事ができて、これで一緒にがんばれます」という葵。鬼かな?
なんだろうなぁ、この気持ち悪さ。
そりゃ治った方がいいに決まってるし、そのために治療が辛いのもある程度は仕方ない。
けどさ、治験を受けるのは例え医療関係者である患者でも義務ではないし、可能性の低い治験より緩和ケアを選ぶのだって本人の権利なのに、みんなで「励ます」という美しさで患者の逃げ場をなくして追い込んだようにしか見えないよ。
これは、医療物の方向としてどうなんだろう?
治験を受けるよ、となって時は流れ2年後、薬剤部に葵も瀬野もいない………で最終回に続くになったんですけど、まあドラマの展開として瀬野が死んだとは思えないしなぁ。
これまでもモヤモヤするところはちょいちょいあったけど、これはなぁ…。
気持ち悪い…💧
どちらにしてもここまできたら最終回も見るけどね。
もうちょっと面白くなりそうなんだけどなぁ、何が悪かったかなぁ。
うーん……。