温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「帰れま10」の綾野剛、当然ながら周防さんとは別人だった(笑)

今週の「帰れま10」、新ドラマ「ハゲタカ」の宣伝のためにバラエティ出まくっている綾野剛がゲスト。
この人はバラエティ出演というとこういう宣伝がほとんどなので、トークも質問に答える程度で案外素が出るところを見かけることがない。
その点「帰れま10」は収録時間が長いのでいつも面白い。
今回、綾野剛は自分で色々データを調べてきてやる気まんまん。あー、役作りを徹底するところがこういう所にも出てますね。

自分は綾野剛のことをずっと不思議ちゃんだと思い込んでて、なぜかと言うとずーっと前にやはり「帰れま10」に出た時変な動きをしていたからだ。
誰かメインゲストがいて、途中からその応援に数人の俳優さんが来た中に綾野剛もいた。2列に椅子を並べた後ろに座った綾野剛は何か聞かれても声を発せず、必ず前の人に耳打ちして解答し続け、突っ込まれてもほとんど喋らなかった。
当時綾野剛に対しては存在を知ってる程度だったので「へー、不思議ちゃんなんだなぁ」と言う印象が凄く残った。髪長い頃だったし。
なのでその後に仲のいい俳優仲間が「剛は人見知りしなくてよく喋る」と話していたので結構驚いた。
そして今回の「帰れま10」ではその仲間の言う通り、あの不思議ちゃんぶりは何だったのかと思うくらい普通に明るく物怖じしない青年綾野剛だった。へー。そこには全く「周防さん」の面影が無くて、なんか流石だなぁと思った。

ヘタレなので「強面綾野剛」作品はほぼ見たことなく、「ナイーブ綾野剛」しか見てないのだけど、その番宣で出ている時の綾野剛は割と役のイメージに近い。
コウノドリ」の時は穏やかにニコニコして話してることが多くてまさに「鴻鳥サクラ」のイメージ通りだったし、「亜人」なんかのインタビューの時には笑顔は少ない。普段から役に入り込むタイプなのかもしれない。「コウノドリ」の時は休憩中にピアノを弾いていたという。
素に近い時の綾野剛に「周防さん」の印象がまるでないのは、やっぱり作り上げた役だったからなんだなぁ。俳優なんだから当たり前と言えばそうだけど、これだけぱっきり分けられる人は結構凄いと思う。意外といないような気がする。

それでも今回の「カーネーション」再放送で初めて周防さんを演じる綾野剛を見て、確かに凄くいいんだけど思っていたのと違うところがあった。
最近の綾野剛は強面にしてもナイーブにしても徹底的に役を作り込んでる感じで、確かに同じナイーブキャラでもサクラ先生と「フランケンシュタインの恋」の時では作り込み方が違うなぁと思ったのだけど、周防さんはなんというか作り込んだ感があまりしなかった。
7年前なので「お、若い」と思ったし、お芝居自体も今より拙さを感じるし、作り込んでる感じでもないのに、ちゃんと「周防さん」にしか見えないので「おおーっ!」と思った。
うーん、上手く説明出来なくてもどかしいのだけども、今の技巧を凝らした芝居よりもっと感覚でやってるっぽい印象を受けたというか。
それがどっちがいいというのではなく、綾野剛ってとにかく技巧派な俳優と思っていたら、そうじゃない芝居もしてたんだー、という驚き、かな?
なんかほんと、面白い俳優さんだと思う。

帰れま10」の方はあれだけ対策を練ってきたのに、3人目の本人が早々に外し、2回目も外し、「どうしたらいいかわからない」と途方にくれる姿は、今まで見たどの役とも似てない普通の綾野剛だった(笑)新鮮ですね。

とりあえず日付変わって昨日の「徹子の部屋」に出て、今日はいよいよ主演ドラマ「ハゲタカ」の初回。
元々見るつもりではあったけど予告見てると不安がなくもない。経済ドラマな訳だけど、テレ朝っぽく大げさな演出っぽい感じなので、TBSの日曜劇場の劇画調みたいになってそうで心配。こういう内容はクールな方が好きかな。
でも小林薫もでるから!……ってまだまだ「カーネーション」脳だわねー(笑)
さて「ハゲタカ」どんなかな?楽しみだ。

「半分、青い。」 今度こそ終わったー!もう二度と見ることはないよー‼︎

「漫画家編」が終わり秋風先生が出なくなった「半分、青い。」。
さっそく録画予約解除して見なくなったらまあ、気分のいいことで(笑)
その後も毎日ネタを提供してるようでツイッターでツッコミは山程見かけるけれど、本編を見てなければ笑って流せるわ。

早くも秋風先生再登場の記事を見たので、仕方ない土曜の昼から視聴再開、昨日月曜、本日火曜と見てみましたけどね。
相変わらずツッコミどころしかありませんがもうあれこれ言うのも面倒なくらい関心なくなってました。ちょっと離れただけで本当に気が楽になってたのね。
本日の秋風先生再登場はヒロインの結婚のお祝いのビデオレター。
まあこれも、大先生が「挑戦状」と称して、「ここから、全ての方、ご自分の言葉でしゃべっていただきます。その役をやってきて、その役のことをその人なりに、生きてきたと思います。その役の気持になって、スズメに祝福の言葉、をお願いします。」
とシナリオに書いたとして大炎上したものですが、もう見るのも最後と思えば笑えます。
と言うか、こういうシーンこそ脚本家のキャラクター作りの腕の見せ所なのを仕事放棄して俳優に丸投げしてるのに「私のアイデア画期的!」って勘違いしてるイタい人なのだなぁと思えば同情できますよ。

今回の朝ドラで、「老害」ってこういう事を言うんだなぁと具体例が見れて勉強になったし、クリエイターって常にインプットを怠らずにしていかないとこんなに世の中に遅れて終わるんだなぁという哀しい現実もわかって面白かったです。
元々この脚本家のドラマはそんなに見てなくて、今回多分10年以上空けて久々の視聴なのだけどやはり驚くほどつまらなく、この先の人生でもう二度とこの人のドラマは見ないと確信が持てました。
頼むから、星野源とか今回の豊川悦司のように人質を取らないでください、お願いします。

ちょうど今「鈴木先生」を全話視聴して長谷川博己いいぞーというモードなので、10月まで自分の生活に朝ドラは存在しなくなった。
再放送だけで満たされていますので。
今度こそ本当にさようなら。

「カーネーション」 まさかの3週間休み‼︎この先大丈夫なのかしら?

6日に88話まで放送された「カーネーション」。
大相撲で2週間休みかーってガッカリしてたら、テロップには「次回は7月30日」の文字。
なんですとー!3週間⁉︎大相撲だけじゃないんですかー?まいったなー。普通の連ドラでも空いて2週間だよね。
しかし、本当に大好評の「カーネーション」だから仕方ない3週間でもジッと待つけど、この先の他の作品だったら皆挫折してしまうよ?
意外とこの再放送企画続かないんじゃ……💧

とは言え内容は絶好調、毎日真剣。見たら消す用のHDD録画から、録画保存用のBlu-rayに切り替えて繰り返し見てます。
そして噂の綾野剛演じる周防さんの破壊力ときたら………‼︎
現状、4話しか出ていないとは思えない存在感で。
これまでも、百貨店の店員さんとか、パッチ屋の皆さんとか、芸者の駒ちゃんとか、出番は数話なのにすごく印象的な登場人物を作り上げて来た脚本家の腕を改めて思い知らされるのがこの周防さんのインパクト。さすがとしか言えないですよ、もう。

糸子の周りにはお父ちゃんを始め、いかにもな「岸和田の男」ばかりだった。
わーわーとよく喋り賑やかで押しが強い。この時代にありがちな「男がエライ」という考えの男達。夫の勝は少し毛色が違ったけれど、出征とともに浮気疑惑を残し、それを岸和田の男達が庇う。男の浮気ぐらい当然だから許せ、と。糸子にとって良くも悪くも「男」というのはそういう生き物だった。
だから繊維商工組合でも「女じゃなく、小原です」「女だからって気を遣わなくて結構です」と糸子は言う。「洋服を作りたい」と思ってから今までずっと「女のくせに」という周りの視線と戦って生きてきた。
そんな糸子にとって、周防は全く見た事のない種類の男だ。
いつも穏やかに微笑み落ち着いた話し方。シャツとベストの清潔感のあるきちんとした着こなし。糸子が女であるのとは関係無く、糸子の仕事に感動したら賞賛する素直さ。品質の良い靴を大切に手入れして履くという事に現れる、職人としての物や仕事に対する敬意。殴られる糸子を黙ってかばい、その後については触れてこない気遣い。「嫌われてるかと思った」ととても妻子持ちの男性とは思えない事を言う可愛げ。そして何よりも職人としての腕。
うーん、惚れるなという方が無理だわ(笑)
糸子はおそらく恋をしたことが無かった。
泰蔵にいちゃんへの憧れは、横に立ちたいというのではなく、ああなりたいというもの。
夫の勝さんとは周囲に勧められて一緒になり、情はあれど恋ではない。
結局、糸子にとっての一番の男性はずっとお父ちゃんだった。
酔い潰れておぶわれた時にお父ちゃんを思い出し、仕事ぶりにもお父ちゃんを見る。なのに全く違う種類の男性。もう特別でしかない。
朝ドラでこんなにストレートな恋愛パートが入るとは〜、凄いわー!

今まで見たことある朝ドラでは、現代物はある程度軽めのを入れていたけど、時代物はわりとサクッと夫婦愛に切り替えてしまっていた。だけど周防さんは妻子持ち。恋に落ちたところで別れは目に見えているので、結婚に結びつかない純粋な恋愛パートになる訳だ。
周防と対応するときの糸子が普段のガサツな大阪のおばちゃん感がどんどん無くなり、じっと周防の話を聞くようになってきて、どんどん惹かれているのがわかる。
そして、奈津のことを安岡のおばちゃんに話しに行くのを決意する時、ミシンに向かって話しかけたが、もうその向こうにいるのは勝さんではなく周防さんなのだというのが、糸子のナレーションの話しかけ方でわかる。いつものナレーションは完全に独り言で雑なのに口調が違う。この細かい演出で「あーもう惚れてんじゃん!」と分からせるのがいい。
そして仕事が終わり周防に「あまり喋ってくれなくなったから、嫌われてるかと思った」と言われたときの心の声は「喋らなくなったのは好きになってまいそうやったから」と言っていたけれど、もう好きになってるよね!と見てる人皆思ったはず。
結局、周防に会わないよう繊維商工組合にも顔を出さなくなり糸子は気持ちを押し込める。放送は今そこまでなのだけれども、この先また必ず再会があるだろうというのは、周防というキャラクターの丁寧な描き方でわかる。周防はそれだけのインパクトを糸子に与えているから。

朝ドラはメイン視聴者が女性なので、毎回いかに魅力的な男性キャラクターが登場するかが話題になる。
「あさがきた」のディーンフジオカ演じる五代さんは当時リアタイしていて確かに「わー、なんかめっちゃ男前出た!」と思った覚えがある。途中から見てた「マッサン」は堤真一の鴨居の大将が話題になった後からの視聴だったので、今やってるBSの再放送を楽しみに見ている。「花子とアン」はちゃんと見てないけど、吉田鋼太郎のブームになるのもなんとなくわかる。
けれど、綾野剛の周防さんほどストレートに殺しにきたキャラはなかった。こんなど直球の男前キャラ反則すぎないか?
カーネーション」はモデルになった小篠綾子さんの自伝をかなりきちんと拾ってるそうだ。周防のモデルになった人も実在し、実際に仕事のパートナーであり不倫関係にあったのだそうだ。その朝ドラ向きではない登場人物を周防と北山の2人に分けることで朝ドラに落とし込む、その発想と膨らませ方の上手さに感動してしまう。
北山とは初対面でぶつかり飲み比べ。昔の少年マンガのような王道の友でありライバルである相手との出会い方でアクが強いけど悪くない奴なんだなぁと想像させる。
一方の周防は少女マンガのように1人周りから浮き上がる存在にすることで、運命の出会いを感じさせ、例え妻子があっても恋に落ちるのは仕方ないと思わせる。さすがすぎる。
五代さんを見たときは「なるほど、これは人気でるだろうなぁ」と思っただけだけど、周防さんはヤバい、ハマりそうだわ(笑)
それでも糸子の人生を描くのに、周防との恋は一瞬の事で決してメインではないからあっという間に終わらせるんだろう。潔いなぁ。

一方、糸子の今後において一番重要な存在である3人の娘。彼女らが成長してキャラが立ってきて面白い。
同じ女ばかりの姉妹でも糸子の3人の妹はわりとおっとりして大人しかったが、糸子の娘3人はめちゃくちゃヤンチャ。まさに「ゴンタ」の言葉の意味を体現していて笑ってしまう。あー、これくらいでないと世界と渡り合えないよね(笑)しかし3人揃って「ピアノこうてー‼︎」と騒いだ時には「うるせー!」と爆笑してしまった。これから大変だー。

それにしても、このドラマは画面がとても綺麗だ。
大半のシーンが当時の一般家屋の中なのであまり明るくない。そこに上手く窓からの光を入れて画面に陰影がつく。
周防はよく窓をバックに立ち光を浴びて浮き上がることで特別感が出ていた。部屋に篭って寝たきりの安岡のおばちゃんは顔には暗く影がかかり、布団にさした光が明る過ぎておばちゃんの心がまだ回復していないことを表す。
光の加減で、いまが朝なのか夕方なのかもはっきりかいているし、終戦前後のどうしようもない夏の暑さや、お父ちゃんが火傷したときの冬の空気の冷たさとか、季節の空気感もよくわかる。日本は四季のある国なのだから、時間の流れを表すのに季節をきちんと描くのは大事なこと。こういう事をちゃんとやるから物語に説得力が増すのだ。

そして、尾野真千子はほんと上手いわー。
少女時代から始まって現在35歳。基本的な性格は変わってないのにちょっとづつおばちゃんになってる一方で、周防に対する態度では惹かれてるのが丸わかり。そういうのをセリフでなく演じられるのはさすがだなー。だけどおばちゃん化してきた糸子が最近「ごちそうさん」のイケズなキムラ緑子に見えてしまうんですけど(笑)「大阪のおばちゃん」のパブリックイメージってこんな感じかしら?

あー、ほんと3週間空きとか意味わからん💧
この先高校野球の時はどうなるの?と書いてる人がいて「ほんとだよ!」とますます心配になる。毎日「カーネーション」見て、レビューサイト回って「うんうん、わかるー」と読むのが楽しみだったのに、このところはそれが出来なくてつまらない。
早く放送始まらないかなー。

INFOBAR、いいなぁ憧れたなぁ

初代INFOBAR発売から15年の記念に新しいのが発売されるそうですね。

いいなー、INFOBAR憧れてたなー(笑)
自分はPHSが長かったので、携帯に変えた時はもう新しいのは出てなかった。一応ショップで聞いてみたけど無かったんだよね。
今回新しいのが出るとの事で「変えちゃうか!」と思ったけど、よく見たらケータイなのね。スマホじゃないのかー。
すっかりスマホ依存なので(笑)ケータイには戻せないなぁ。残念。

でもね、すっぱい葡萄ではないけれど、結局初代のデザインが1番可愛いと思うんですよ!
あの角いのが可愛いわけで、そのあと出たタイプはキーとかの角が丸くなっててテンション下がった覚えが。そうだ、だから無理して中古探そうとかしなかったんだー、思い出した。
一発目のインパクトがあまりに強いとその後が中々難しい、という典型的な例のようですね(笑)
でもまだちょっと気になる……100パー変えないけれどもね。

なんというか、人間って学習しないのかもねー……。

西日本の豪雨災害の被害が大変な事になっている。ニュースを見ては気が滅入り、関東は晴れていてなんだか申し訳ない気持ちになりといったいどうしたものかと鬱々としてしまう。
そんな中、ニュース番組で見た件でなんだかさらに滅入ってしまった。

一応雨も収まり被害状況が明らかになる中、よく見かける視聴者提供の動画。最近は多いよね。
動画を撮っているのは30代の男性で、実家なのか同居なのかはわからないが、一人で家に残って避難しようとしない父親に避難をうながす。
「死ぬかもしれんから」と言う息子に「死ぬわけなかろう」とキレる父親。
「ここが海抜何メートルか知っとるだろ」「2階に上がれば充分」と全く危機感が無い。
息子は一旦自分の家族を避難させ、出ようとしない父親を何度もうながすのだが中々言う事を聞かず、最初息子が迎えにきた時に庭先だった浸水が胸の高さになった頃やっと家を出て半分泳ぐように避難していった。
この家があるのはかなり被害のあった地域で、スタジオで見せたハザードマップ通りに見事に浸水していて、言い方悪いけど「あー、なるほどこういうのは確かなんだなぁ」と感心してしまった。

しかし、見ていてウツウツとしてきた。
東日本大震災のときも、津波警報を「そんなに来ないだろう」と海近くでのんびりしていて避難しそびれ亡くなった人の話は結構あった。そして西日本はこのところ毎年どこかで大変な被害が出ているのに、自分に置き換えない人というのはやはり多いんだなぁ。
他のニュースでも「いやー、この辺り誰も勧告で避難してないよねー」と片付けしながら笑ってる人達もいた。
寝たきりの高齢者がいるとか避難が難しい事情があるならともかく、さっきの父親はまだ59歳で普通に動ける人だった。
なんというか、人間ってなかなか学習しないものだよなぁ。
ある意味、父親の愚かしい姿を全国に晒した事になるあの息子は、きっと物凄く腹が立っていたんだろうと思う。自分の親もこの傾向があるかもという人だから他人事でない気もする。
まあ、自分も備えがちゃんとしてるかというと耳の痛いところなんだけど、それでもこういうのを見ると、しっかり覚えておかなくてはと思う。

セルジオ越後のおっしゃる通り!(笑)

セルジオ越後氏、サッカー日本代表に強烈ダメ出し「10人の相手に1勝しただけ」

ネットニュース見てたらこんな見出しが目に入って思わず声出して笑ってしまった。
その通りだねー(笑)

スポーツ全般にあまり興味ないので、今回のワールドカップも全く見ていない。
まあ、結果はすぐに情報入るしそれで充分、直前の監督交代もどんなものかよくわからず、サッカー好きの友人に解説してもらったけどふーんという感じ💧
それでも予選リーグは突破して、ベスト16には入ったんだからまあノルマ達成でよかったんじゃないの?と思ってた。
確かに、始まる前はボコボコに言っていて、初戦勝ったらいきなり手のひら返す世論もどうなのかね?と思うのだけど、そもそも日本のサッカーがどのくらいなのかシロウトにはわからないのだ。
FIFAランキングでは出場チーム内でも大分下だけど、リアルな力の差ってどのくらいなのか?
サッカータレントとか元サッカー選手の解説者とかはみな「行けます!」「勝てます!」「突破です!」と盛り上げるばっかで、「いや、だから現実的にどうなんだー⁉︎そこがわかんないんだよー!」とモヤっとするから余計興味なくなるんだよね。
たまに見かけるスポーツニュースの海外のトップレベルの試合映像だと、もう同じスポーツか?って思うくらいスピードも何もかも違って、これがトップの中でも特別なのか、それともこのくらいは普通あるのかもわからない。スポーツ興味ない人間ってほんとそれくらいわからないんだよー。

今回「大健闘!」と盛り上がってたし、確かに決勝リーグ進出したからそうなんだろうと思ってたところにこの、セルジオ越後の容赦ない一言。
そうねー、初戦強豪に勝ってお祭り騒ぎだったけど、まとめて見れば4戦やって1勝1引き分け2敗かぁ。しかも10人。うんうん。
なんかこういう感じだからスポーツ興味ない組としては「はいはい」って思っちゃうんだよね。どうせメディアが盛り上げてるだけなのねって。
セルジオ越後みたいに辛口とまで行かなくても、冷静にどのくらいなものかを誰も言わずただお祭り騒ぎするから、興味ない人間が引いちゃうんだよー。
特に興味ない人間が見る機会がある情報番組のスポーツコーナーが大事だと思うのに、時間ないとはいえ「がんばれ!行ける!」で終わらせないでよ💧

女子モーグル上村愛子がオリンピック5回出場して、7位、6位、5位、4位、4位とついにメダルに届かず、いくらアナウンサーが「3位と僅差です!」と言っても4位は4位でメダルではないんだなぁと思った。
本人も本当に悔しがっていて、それはとても残酷な事だけれどだからこそスポーツの面白みなんだろうと思う。その容赦ない勝者と敗者の差こそがスポーツだろうと。
だから確かにサッカー日本代表は「健闘」したんだろうけど、一方でちゃんと「負けは負け」と言うのも必要なんだなぁ。
それをしないといつまでたっても日本が出てるのに乗っかって盛り上がる以上のサッカーファンは増えないでしょう。
セルジオ越後が必要とされるのすごーくわかったな。

「半分、青い。」 あー、や〜っと朝ドラ終わったなぁ……

大好評放送中「半分、青い。」が折り返しを過ぎ、「漫画家編」が終了、82話から新章へ突入。
豊川悦司初登場が21話なので81話までちょうど60話10週分見てきました。
で、まとめ的な事を。

結局、このドラマのテーマは何なんだろう?
まずはそこですかね。全く分からなかった。
普通に考えれば主人公鈴愛の生き様な訳ですが、その鈴愛の生き様をどう描きたいのかがさっぱりわからない。

元々公開されていたあらすじによると「ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしていきます。」とのこと。
さらに詳しく、漫画家を目指すが挫折する事、結婚して娘を授かるが夢追い人の夫に離婚され故郷に帰る事、お互い一度結婚に失敗した幼馴染と一緒に起業して発明をする事、全て明かされているのですよ。
実在の人物をモデルにした物と違いオリジナルで先がわからないから楽しみと、今回の朝ドラを評価する声を見た時には何言ってるんだかと思ってました。
別にあらすじが明かされてることは構わない。歴史物なんか当然展開は決まってるし。要はその間の展開をどう見せるのか、それがドラマの面白みなわけですから。

そういう点でこの朝ドラはつまらなかった。
東京に行く行かない、アシスタントで雇う雇わない、デビューできるかできないか、その引っ張り方がいちいち長い上に人を馬鹿にした不快なエピソードを使うので面白くない。「あまちゃん」と比較すると、やっぱりそこの責任は脚本にあるのがわかる。1話15分に対して使うネタが少なくて引き伸ばした感がする。一歩話を進ませるのに「あまちゃん」では3往復くらいするのに、現行ではスローで進む、みたいな感じかな。だから長さばかり感じて、見ていて「どーせ東京いくんだからさっさと進めてよ」と思ってしまう。

そしておそらく脚本家的にはメインであろう鈴愛と律の関係。ここでくっつかないのは明らかなので2人の行き違いをどう書くのは見せ場のはず。それなのにあれから5年、4年と20代の1番恋愛で盛り上げられるはずの時代をただすっ飛ばし、別れのシーンだけ入れるから訳がわからない。肝心のあらすじではわからないエピソードの詰めが一切ないのだから、我々は何を見ればいいのか当然わからない。
登場人物の使い方も、そのキャラクターを書き込むのではなく「◯◯要員」なのが丸わかりの下手くそさ。例えば正人は鈴愛と律に恋愛モードを起こさせるためだけ、清は鈴愛と律の間に亀裂を起こさせるためだけのキャラなので、それぞれなぜこんなキャラを好きになるのかという説得力がない。
とと姉ちゃん」で真野恵里菜高畑充希をいじめて会社を辞めるよう追い込むだけのキャラに使っていて心底腹が立ったけど、現行の場合、そういう「◯◯要員」「◯◯するだけ」キャラしか出てこないのだからツッコミ疲れしてしまった。

と、基本的に鈴愛と律の世界を書くためだけのドラマであとのキャラは全て背景と同じだから面白くないのだ。
そして肝心の鈴愛と律がキャラクターに魅力がないのだから面白い訳がなかった。
さんざん騒がれているが、おそらく歴代の中でも屈指のクズキャラとして描かれる鈴愛なのだけれど、いったいこのキャラをどういう風に見せたいと思っているのか、これがまたわからない。

「天真爛漫」とこのヒロインの事を説明していたが、はたしてそうなのか?褒め言葉として使うと思っていたけど違った?
思わず意味を調べてしまった。
「飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。」
確かに「飾らず自然のまま」ではあったよ。けれども、衣食住用意して給与まで出して勉強させてくれる相手をセクハラと言いふらすと脅したり、心配してくれる友人を「逃げたくせに」と逆ギレするのが、「素直な心」で「純真で無邪気」って言うの?どう考えてもただの痛い子だ。

それならそれで「痛い子」として描こうとしてるのならまだいいのだけど(「痛い子」が朝ドラヒロインに向くかというとそれは別だけれども)、展開を見る限りそうとも思えない。
確かに「痛い子」の「痛さ」を描いた話はたくさんある。けれどそれはその「痛さ」によって傷ついたり失敗し、自分の「痛さ」と向かい合うことで物語が生まれるものだ。
鈴愛の様に、愚かな行動を周り全てがなぜか叱らず甘やかして全肯定、というのではとても物語として成立しない。実際なっていないし。
あらすじからしてもおそらく脚本家は本気でこのヒロインの事を「天真爛漫」として描いているのだ。それがもう既に痛すぎる。

そして多数の反感を買った、漫画家修行の描き方の適当さ。
細かい部分で本物と違うというのをもういちいちツッコミはしない。それはまあ「ドラマ的演出」と超好意的に解釈して終わらせておく。
けれども、結局鈴愛が漫画を描きたいのかそもそも好きなのか、その根底の所をついに全く描かなかった。せめてそこさえ描けていればここまでの批判は出なかったと思う。
「漫画家」というたくさんの人が憧れ夢を見るけれど、それを実現させる事の困難さもまた大抵の人が分かっているという職業をなぜわざわざ選んだのか?華やかそうだから?くらもちふさことお友達だから?鈴愛だけでなく、脚本家本人も漫画に関心がさほどないという様にしか見えないからあそこまでの炎上を起こすのだ。
絵を練習するシーンもアイデアを出すシーンも漫画を読んでいる様子さえほとんど無く、鈴愛の自室に漫画や資料が沢山ある訳でもなくただセリフだけ「漫画描きたいのに」「私には才能がある」と言われても困る。テレビドラマなのだから、映像で見せてくれなきゃどうしようもない。

そして「漫画家編」のヤマ場(のつもりであろう)描けなくなって追い詰められる鈴愛が書かれた14週、永野芽郁は確かに頑張っていたかもしれないが、ここまで浅い描写しか見せてもらっていない視聴者としては「そりゃ描けないだろうねぇ、全く努力してなかったし」としか思えないのは当然のことで。
そして「あんなに好きだった漫画が苦しいだけになってしまった」と言われても「え?好きだった?」としか思えないので、漫画家を辞めることの痛みが伝わらないのだ。サボってたツケが回ってきただけだよねーと。

そして、結局この「漫画家を辞める」という重大な決断もこのヒロインは結局人に決めさせた。秋風先生のために頑張ってるとボクテに言わせ、秋風が鈴愛に引導を渡す。本当に甘えたクズだ。この一切自分で責任を取らないヒロインのどこに魅力を感じればいいのか。

自分で責任を取らないというのでは、この脚本家にも気になる所がある。ツイッターで言われていて「そうなんだよねー」と思ったこと。
最後になるかもしれない仕事を秋風に「初めて漫画を描いた時の様に描け」と言われて「なにがあってもすべてあの時のときめきからはじまっていることを忘れるものか」という秋風作品のセリフを思い出しながら、また机に向かうシーンがある。
このセリフはこれまでも何度も出ているのだけど、これは脚本家のオリジナルではなくくらもちふさこの「いつもポケットにショパン」に実際にあるセリフだ。
何度も決めゼリフとして出てくる言葉がオリジナルでない、しかも元の漫画を知らない人には脚本家が書いたとしか思えないような使い方。クリエイターとしてこのスタンスはどうなのか?
そして追い込まれた鈴愛を励ますおじいちゃんの戦争中エピソードだが、これもある小説に似たものがあるというツッコミを見た。自分はそれは知らないし、調べる気もないけれど、こういうネタがポロポロ出てくるので、この脚本家のものづくりが信頼できなくなってくる。

そして、根本的にこの脚本が酷いなぁと思うのは空気感の作り方の下手さだ。
脚本家は61年生まれで、当初はヒロインもそうしたいと提案したが却下され、71年生まれになったそうだ。それは朝ドラ視聴者のターゲット層に合わせたのかと思ったが、プロデューサーがインタビューで「平成が終わろうとする時代に朝ドラで平成史を描きたい」と言っていてなるほどと思った。確かにそれなら平成と共に大人になる年齢にしたい訳だ。
つまりこの朝ドラには「平成という時代の描写」という面もあるはずなのに、それが全く描けていない。何かあると全ておばあちゃんのナレーションと差し込み映像で、登場人物たちがほとんど時代と関わっていない。
特に時代感がわかりやすく出せる音楽の使い方がめちゃくちゃだった。
今のようにインターネットで世代ではない曲が簡単に手に入る時代ではなかったのだから、曲を聞けば「あーあの頃」と思い出せるヒット曲がいくらでもあるのに一切使っていない。ドラマ内の時間で既に昔の曲を決めシーンに使い、ツイッターで「絶対この曲って指定した」と平気で書く。その理由が自分が好きだから。
特に裕子がシーナ&ロケッツの曲をよく口ずさみ「漫画家編」のラストでも使っていたけれど、「この世代の人が『シーナ&ロケッツ』聴くのかなぁ?」と疑問に思っていた。
するとやはりこの曲は79年の曲で、61年生まれの脚本家が18歳の時にいつも歌っていたというだけの事だった。平成を描くのに「シーナ&ロケッツ」はさすがにおかしいだろう。そこを10年下げなければ時代感が出るわけがない。
この脚本家には「平成という時代を描く」という事は難しすぎて無理だったらしい。
だとしたら、いったいこのドラマは何を描くのか。鈴愛の生き様はグダグダ、平成の描写も出来ない。脚本家の「こんなシーンがあったら素敵じゃない?」を適当につないだものを見せられていて、そりゃ面白くない訳だよなぁとつくづく思う。

この謎の「漫画家編」に156話のうち60話近くも使い折り返しを過ぎてしまったのに、これから結婚、出産、離婚、発明で成功をしなくちゃならないのだから配分めちゃくちゃだ。
そしていくら挫折して新しい生活になったと言っても「漫画家編」と100均で働き始めてが繋がらなすぎる。
ここまでも構成の酷さから見ても、おそらく半年続く話を書くだけの筆力が脚本家に無く、3ヶ月を2本、みたいな作りになってしまったんだろう。呆れるばかりだ。

ここまでダメなところばかり書いて来たけど、唯一この朝ドラが良かった点はやはり「俳優 豊川悦司」の上手さを再確認出来た事だ。
若手の出演者が多く、キャリアの割には上手い人達ではあったけど、さすがにこのめちゃくちゃな脚本には振り回されてる感は否めない。
それにくらべ「漫画家編」ほぼ唯一のベテランキャストである豊川悦司は、一定しないキャラクター設定を演技と存在感でなんとかまとめていて「秋風羽織」だけが辛うじてキャラぶれが「人間そのくらいはブレるかも」と思えなくもないかなーと見せていた。ような気がする(笑)
とはいえ、豊川悦司が出てなきゃこんなドラマ見てイラつくこともなかったんですけどねー(爆)

脚本家は懲りずにツイッターで「秋風また出ます」とか余計なこと書いていたけど、正人も同じ事やってまだ出ていないので、ネットニュースに「秋風再登場」とでたら夜のBS放送見ればいいかな。
82話以降はチラ見だけど、本当にビックリするくらいどーでもいいし、どハマり中の「カーネーション」でかわいいお母ちゃんで出演中の麻生祐未を適当に使うとことか見たくないし、もういいな。

あー、やっと「朝ドラ」終わったなぁ。
思った通り合わなかったー(笑)