温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「ラストマン」第1話  おー、これぞ福山雅治の正しい使い方!(笑)

TBS日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』始まりました!

ぴったんこカンカン」ファンとしては、福山雅治大泉洋がコンビを組むとなれば見ない訳にはいきません!(笑)

土曜には「ニュースキャスター」に番宣で登場という異例の扱いで、安住アナからも三谷幸喜からもほどよく突っ込まれて楽しかったー。

 

最近の日曜劇場は初回は必ず延長、これでもかと力の入ったキャスティング!……の割に空回り気味で、このところは1、2話で脱落も多く、不安もあり。

ですが今回は1時間半全くダレず、たっぷり楽しめました。

そうそう、福山雅治ってこれこれこうですよー!

 

福山雅治のことは特にファンでもないのですが、この人の「福山雅治」という商品の魅力と売り方を客観的に見て上手く使っていて、それでいて鼻につかないところが面白いなぁと思います。

それを大泉洋が「スター福山」としてネタにしてオチまでつけることで、程よくダサくますますカッコよくみせるというコンビ芸が成り立っててますます面白い。

どっちもエンタメのプロだなぁと思うんです。

 

そしてその持ち味を充分に活かした皆実というキャラが全盲というハンディキャップを負いながらも切れ者でしたたかで人たらしという魅力的な主人公になっているのが、これぞエンタメで日曜の夜にぴったり。

その皆実に振り回される護道を演じるのが大泉洋

確かに振り回されてはいるのだけど、東大法学部卒の有能な捜査官という設定がしっかり生かされて、あくまでも「大泉洋」ではなく「護道」として存在しているのが何気に感動。

どうしてもキャラ的にそう思われないけれど、やっぱり大泉洋は上手い俳優なんだなと。

この2人のキャラクターとキャスティングだけでもうこのドラマは上手くいったのではないかと思う。

 

日本では存在できないだろう「全盲の捜査官」を、最新の技術を駆使して、さらに「人の手を借りる」ことで成り立たせる展開も、ドラマ的な破天荒さとありそう感のバランスも絶妙だし、これはイケる感がすごくする。

脚本家の黒岩勉氏は正直「TOKYO MER」がイマイチだったので期待してなかったのだけど、今回は主人公が捜査官で自分で動かす権限があるから話がちゃんと進んでいる。

やっぱり医者にレスキューまでさせるとかはダメね(笑)

しかし、「マイファミリー」もこの人だそうだけど、ずいぶん書いてる上に日曜劇場専属みたいになってるなー。大丈夫?

 

あと多分、演出が「ザ・日曜劇場」の福澤組じゃないのも見やすかったかも。

どうもあの、「タメてタメて、はいアップどーん」な演出が苦手っぽい。

「ラストマン」は全体にちゃんとそのシーンを見せてるカットが多くてドラマって感じだったな。

ん、ということは次の堺雅人のドラマはキツいかも?(笑)

 

1話の事件はいわゆる「無敵の人」の爆弾事件だったんですが、これは先日の岸田総理襲撃事件で被害が大きかったら放送できなかったかも。

なんかそういう自粛もどうなのかなー?と思うけど、難しいよね。

 

犯人が昔のイジメグループに復讐しようというエピソードはありがちとはいえツラい。

まあイジメたやつがのうのうと警官になってたら腹立つよね。

この前鴻上尚史の悩み相談で、「昔イジメられてた相手が大手テレビ局や出版社で活躍してるのを知ってしまい、それ以来そのテレビ局や雑誌を見るたびに息苦しくなってしまう」という相談があった。

本当にイジメの話ってやられた側には過去にならないんだよね。

 

本当かどうかわからないけど、ある有名な主演ベテラン俳優がバラエティのトークで学生時代のイジメの話(やった側)を嬉々として話しているのを見て以来嫌い、という書き込みを見たことがある。

もし本当なら、そのやられてた人はこんなに露出の多い人を避けるにはテレビを見ないくらいしないとだしどうなんだろうなぁと考えたことがあって。

そういう問題提起をさりげなく入れてるのもいいと思います。

 

したたかな障害者という主人公が大変魅力的だし、なかなかつかみの素晴らしい初回でした。

次も楽しみー。