温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。タイトル変えました。

「シグナル 長期未解決事件捜査班」最終話 とにかく、坂口健太郎の成長が素晴らしかった

今期は途中脱落したり、見ようとして撮りたまってたりというドラマが多かった中、毎週ドキドキしながら楽しんでいた「シグナル」最終話まで全部見ました。

ちまたでもかなり言われていますが、終わり方がちょっと謎。基本的には元になった韓国版と同じ結末だそうなので、この辺は好みの違いなのかしら?結末に限らず普段よく見る事件物と違って新鮮な点がいくつかあって、そこがまた面白かった。

過去と通信できる無線機というめちゃくちゃチートな武器を手にしていながら、現代の三枝も過去の大山もびっくりするくらい活用出来てない。やっと繋がっても感情的になって騒ぐばかりで情報のやりとりが全然出来ないのがしょっちゅう。最近の刑事ドラマは謎解き役が優秀なのが基本なので、このポンコツぶりが逆に面白い。「おいおい、早く情報言っとけー!」と突っ込みつつも、彼らが頼りないが故にハラハラして目が離せない。うん、新しい(笑)
紅一点桜井は流石に吉瀬美智子、スッとして凄く出来そうにカッコいいのにこれまたそうでもない。そのメイン3人のスーパーじゃないっぷりがいい塩梅なのだ。結局それで最終話までひっぱられてしまったしね。

8話で初回からチラ見せしてきた最後にしてとおしのメインエピソードのパーツが出揃う。
三枝の兄亮太が主犯として逮捕された集団暴行事件。それに関わって大山は失踪したこと、黒幕には中本管理官がいること、三枝と大山が引き合わされることになったのはこの事件のためだったことがわかる。
少年院からでたその日に自殺した亮太、18年経っても行方不明なままの大山を助けるために三枝は過去を変えようと動くが、事件に関わっていた岩田課長が殺された容疑をかけられてますます追い詰められる。

ドラマなんだから最後には三枝が黒幕を追い詰め、大山は生きて現在を迎えるんだろう、でないと成り立たないし!と思いながら見ていても、いったいどうやって逆転するのか?とハラハラしてしまうくらい容赦ない展開だ。
特に、渡部篤郎演じる中本管理官がもう清々しいほど悪役でねー。渡部篤郎楽しくて仕方ないんだろうなと。

最終話、結局亮太を助ける事はできなかった。しかし、自殺ではなく中本管理官に罪を被せられたまま殺されたことに気づいた大山は桜井から忠告を受けたのにも関わらず自分が殺されるはずの事件現場に向かい中本達と対決する。一方三枝は中本に消されようとしている証人を追い撃たれて死亡する。
しかし大山が仲間に連絡をつけていた事で助かり、そして未来が変わり三枝は変わった未来で眼を覚ます。
そこでは三枝は未解決事件捜査班の所属ではなく桜井とも接点はない。しかし会いに行った桜井は三枝のことを覚えていた。
この未来では中本、大山共に行方不明、しかし大山からの郵便物が届いていることで、どこかで生存していることは確か。三枝と桜井は改めて大山を共に探し、そしてどこかに隠れているらしい大山の姿が映される。

勧善懲悪、スッキリ解決じゃないのが、モヤっともするんだけどある意味新鮮で面白い。
最終話前までも、汚い権力者というのが何人も出てきているのだが、結局その連中はそのままその地位にいるのだ。
そして何より中本管理官は大山殺害を失敗し逃走してそのまま、悪役に報いを受けさせるというシーンが無い。
そして大山に好意を持っていて何かを伝えていた桜井に「戻ったら答える」と言っていた大山と、最後に再開して大団円!になるかと思いきやそれもなく、大山は生きてはいるけど行方不明。中々この展開は日本のドラマでは無いよなぁと思う。韓国ではこういうのもありなのかと面白い。

そして無線機とタイムパラドックスについて、ドラマ内で設定はもちろんあるんだろうけど、それを決して説明せず、三枝と大山が使うことでだんだん理解していくのと合わせて視聴者にも分からせてく方法を最後まで貫いたのが良かった。桜井が無線機を使ったことで、無線機に触った人間だけが変わった過去と未来の記憶が残るのだと言うこともわかる。
チートと思わせて、結局歴史の大きな流れは変えられない。亡くなった誰かを助ければ、代わりの誰かが死んだり、結局助けられない人も多かった。最終話、早い段階で結局亮太が殺されたのはその象徴だ。三枝も大山も結局は無力だ。それでも、1人でも助けよう、事件を解決しようと足掻くことでほんの少し変わる。
メイン3人はみな1度は死んだのが、他の努力でなんとか変えられた。巨悪は倒せていないけど、まだまだこれから未来があるから希望があるかもしれないと、少しだけど明るさの見えるラストはじわじわと効いてきてなかなか悪くない。

今回は何より坂口健太郎がどんどん良くなっていったのがまたいい。
そんなに興味ある俳優さんではなかったのだけど、これからの出演作もチェックしてみようかなと思えた。
続き物は厳しいご時世だそうだけど、こういう「次どうなるの?」と先が気になるドラマはやっぱり楽しかったです。