「青天を衝け」は幕末から明治までを描いているので、歴史上の偉人というか有名人がたくさん出てきます。
話題になった土方歳三みたいに、スーパースターで果たして誰が演じるのか?が気になるキャラもいれば、名前ば聞いたことあるけど…?くらいの人もいて、放送後ツイッターで歴史強者の解説見るのも楽しみ。
ドラマの後の紀行コーナーも凄く好き。近くだったら行ってみたい。
そんな中、28、29話に登場したのが前島密。
演じるのは三浦誠巳。
この人を初めて知ったのは「侠飯」ですが、最近よく出てて結構嬉しい。
役者としてすごくいい顔の人だなぁと思ったので、元芸人というのには驚いた。あんまりそういう雰囲気ないよね。
名前が出た途端、「えー?聞いた事ある名前、誰だっけー?」と気になってましたが、29話でいろんなシステム構築中のシーンでパッと思い出した。
「そうだ!郵便の人‼︎」
そうです、郵便の父と言われる人ですね。
そうだそうだ、確か1円切手の人だー!昭和の子供が通るやつ‼︎古いけど(笑)
いやー、こういうの楽しいですー!
ドラマでは前島は途中で別の部署に移動になり、志尊淳演じる杉浦愛蔵が郵便制度を確立させるけど、杉浦の名前はドラマで初めて知ったので、なぜ前島密の方が郵便の父と言われるのかを知りたいなと思った。
大河ドラマの面白みってこういうところだよね。
杉浦のほうが栄一と近しいのでこのドラマではメインになるけど、ちゃんと前島密にも興味が湧く。
そして、郵便がちゃんと届いた時の感動には思わずうるっと来てしまったし、今自分たちがこうして暮らせている近代化の一歩をこんなに気持ちよく見せてくれてワクワクする。
前に、歴史の授業で坂本龍馬を外す案というのが出て(そういえばこれ結局どうなったのかな?)ばっかじゃないのー!💢と思った事があった。
確かに歴史上実はさほどの重要性は無いようだけど、こういう魅力的なキャラやエピソードをキッカケに歴史に興味を持つというのはすごくよくある事で、そうやって学びの体勢ができていくのに、それをただ大筋に関係ないからとバッサリやるとかアホとしかいいようがない。
学びの面白さを知らないと結局勉強って身につかないのに。
これに限らず昨今の教育システムには腹立つ事ばっかりなんだけど、それは置いておいて、「青天を衝け」はこの「知る楽しさ」に満ちていて、毎週ワクワクする。
きっとこのドラマきっかけで歴史の勉強を選ぶ子供もいると思う。大人の自分でもこれだけ楽しいのだから。
大久保利通も、明治政府の要人としては知ってたけど、どうやら栄一と本当に合わなかったようで、さてどういう人なのか、なぜあんな最後になるのかとかがぜん興味が湧いてきたし、そういう風に色々考えられる「青天を衝け」はホント面白いドラマだと思うんですよ。