温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「鎌倉殿の13人」 第23話 いやいや、成長著しすぎるよ、金剛くん〜(笑)

まさかのキャプションセルフツッコミにネットも大盛り上がり、金剛くんが「著しく」成長致しました(笑)

大河ドラマの俳優と役柄の年齢乖離問題を鮮やかに打ち返してきましたねー。

まあね、先週は義時パパに片手で抱っこされてたのに今週は180cm越え!鶴丸と身長差ありすぎて弟かと思っちゃったわ。

資料によればこの時金剛9才、数えで11才、万寿様はひとつ上だそうなので、そりゃまだまた金剛と万寿な訳ですね。

 

さすがにその年齢には見えませんが、坂口健太郎も金子大地もちゃんと「少年」の顔でしたね。なんとなく幼さを感じさせて凄いなぁと。

もちろんメイクや衣装もあるんですけど、顔にまだ緊張感がなくてなんか無邪気なんですよね。やるなぁ。

金剛はドラマスタート時のぼんやりした義時に似ていて「あー、親子ね〜」としみじみしちゃうわ。義時の変わりようも改めて際立つし。

万寿様を跡取りとして披露する巻狩りで次世代の2人を初登場させ、視聴者に披露するという構成の巧みさがまた三谷幸喜ですね。

どうしてもただ愚かに描かれがちな二代目ですが、武術は不得手でも跡取りとしての真っ直ぐさと聡明さを見せる万寿と能力はあるけどまだおっとりな金剛、従兄弟同士でもある2人が立場を尊重しつつ信頼しあってるのが伝わるのと同時にこの先の明暗を思って哀しくなる。

ううう、三谷幸喜の手のひらで踊らされているわー。

 

前半の巻狩りコントの締めを頼朝と義時のツーショットで締めたと思えば、後半一転して「曽我物語のできるまで」を見せるこの落差が毎度のことながら目が離せない。

ラストの頼朝の「使命は終わったのかもしれん」での義時とのツーショットが前半と対にになっていて、今回はどこもかしも三谷幸喜の構成力を見せつけられるなぁ。

亀の前にちょっかいをかけたおかげで助かった時にくらべ、比奈にちょっかいをかけた今回は、ランデブーも成立せず、天の声も聞こえない。視聴者は知っている頼朝の死が確実に近づいてきている。

 

そしてその「曽我物語」。

義時のダークモードにだんだんとためらいがなくなってきていますね…。

自分から曽我五郎の処遇を提案して取りまとめてしまう様に時政父上も引き気味。あー、ここでも綻びが。

 

綻びといえば、権力の座の恐ろしさもだんだんと見え始める。

ドラマ当初、「平家にいいようにされている世の中を正す」と言うのが坂東武者が決起した理由でした。

それを見て少し前に再放送していた「太平記」の初回が、長く続いた鎌倉幕府が北条家にいいようにされて世の中不満が溜まっているところから始まっていたのを思い出しました。

主人公の足利尊氏が北条の人間に大勢の前で辱められるんです。「鎌倉殿〜」で義時が堤信遠に足蹴にされたように。「青天を衝け」でもそんなシーンあったし。

いつの時代も長期政権は腐る。「鎌倉殿〜」では早くも怪しくなっている。

そしてあんなに欲がなさそうで兄上のために真っ直ぐだった範頼や、権力闘争から一歩引いて斜めに見ていた実衣ですら、「自分が手が届くかも」と思った途端にグラグラとしてしまうのがもう…。悲劇の予兆しかしませんよ。

 

比奈に真っ直ぐな思いを告げられて、義時は受け入れてしまうんですね。

それはかつての八重に対する自分を重ねたからなのか、ダークサイドに落ちていく自分を掬い上げたかったのか。

しかし比奈は比企の娘ですからね…。

既に3人目の妻のキャストが発表されてるし、また哀しいことになってしまうのかしら?

比企といえば佐藤二郎、先日Twitterで「華々しく散ってきました」とつぶやいてたと記事になってましたけど、それは言っていいのー?

そりゃぁ、そろそろかなー?って感じではあるけれども。

 

次世代登場で、もう義時が無垢な若者だった時代は終わったのねと改めて思わされる第23話でした。

さあどんどん恐ろしくなってくぞー!

でもついてくぞー‼︎