「MIU404」より実に2年ぶり、待ちに待った星野源出演ドラマ「17才の帝国」がスタートしましたー!
あー、長かったー、久しぶりの「俳優・星野源」ですよ〜。泣ける。
初回見てのアホな感想、
「こんな星野源を見たかったー!」
「そして、思ったより出番多い!嬉しい!」
です。
ホント、ダメな感想(笑)
ドラマの内容的には、いかにも、最近連発しているNHKのチャレンジ企画シリーズだなという感じで、地上波ではNHKしかできないなぁこれは、と思いました。
近未来を舞台にしたSFファンタジーというのはアニメでは良く見るけれど、実写でやるのはなかなか大変。どうしても安っぽくなるし。
そういう意味ではさすがNHKだった。
初回は設定と人物紹介を丁寧に。
と言っても世界観がしっかりしてるので単調にならずワクワクして見れた。
高齢化し生産性の落ちた近未来の日本、その状況を打破するためのプロジェクト「ウーア」。
AIが選んだ若者達に地方都市での仮想国家の運営を任せるというもの。
キャラ設定がとてもわかりやすい。
選ばれし若者達がいわゆる若き天才、政治家3世ときて、総理になったのは一見普通の 17歳というオチ。
そしてその彼に呼ばれた政治に関心がある以外はごく普通の女子高生の目線で進めるのも親切。
新プロジェクトを端から受け付けない高齢政治家達に、有能で腹黒な若手政治家。
わかりやすすぎな感もあるけど、5話しかない事を考えるとこれはありかな。
ただ天才タイプ2人、男子は飄々くんで、女子はバリバリ効率主義でキツめ、しかも同性愛者っていうのはちょっとなぁ…。偏見?
こういうときキツいキャラをショートカット女子にするのは偏りすぎかな。
そして我らが星野源はその「若手有能腹黒政治家」です!
一見柔軟で理解者に見えつつ明らかになんか抱えてる。ああ、星野源もこういう役が来るようになったのね…感涙。
スーツで登壇する姿は「いだてん」を彷彿とさせるけれども、あちらが爽やか真っ当エリートだったのに比べると、ちょいちょい黒さや野心が見えるのが良いなぁ。
こういう役が来るようになるって思うと、俳優さんは年を取るのもメリットだなと。
小柄で童顔だから若い時は小僧な役ばかりな感じですけどね、本当に若い俳優と並ぶとちゃんと大人なんですよね。
うんうん、素晴らしい!
星野源って芝居上手いのに、小劇場を通ってキャラ立ってる俳優にありがちで、キャラ芝居のみと思われてるふしがあるよね。
さらに音楽もやってるからか、演技が上手いのも歌が上手いのも認知度が低い感じ。
もっともっと星野源を見てくれー!(笑)
あー、待ったかいがあったいい役だわ。
ストーリーの方は、AIの扱いと主人公亜蘭が目指すクリーンな政治が可能なのかが軸でなかなか面白そう。あと4話でどうまとめるのかがちょっと心配ですが楽しみです。
他の出演陣としては、亜蘭の神尾楓珠と閣僚役の望月歩の共演に「アンナチュラル」勢としては沁みる。順調にキャリアを積んでて嬉しいわ。
ヒロインサチ役の山田杏奈はほーんと、良く出てるよね。モデル出身の長身美女俳優が多いので、「普通の女子高生」がハマるのが強みなんだろうなぁ。
ジジイどもの豪華キャストはさすがNHK。
田中泯がどんどん演技が上手くなっているのが、人間の成長の終わりのなさを見せてくれて感動します。
という訳で、全5話と短いのが残念ですが、久しぶりの星野源出演作を堪能するぞー!