温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「おっさんずラブ」 全7話視聴 ふつーに楽しいラブコメだった〜

今季のダークホース、「おっさんずラブ」全7話視聴終了!
始まる前はどうかなぁ?と思っていました。
何で心配してたかというと、2016年の単発ドラマを見て「う〜ん…」と思ったから。
でもキャストはいいしせっかくだからと見始めてみたら、とてもラブコメとして良く出来ていていて、ふつーに楽しめるドラマになってました!

自分はBLに対しては特に抵抗ないけど、大好き!ってほどでもない一般人なので、「実際の有名俳優がいちゃつくだけで嬉しい!」というテンションは無い。なので基本的には「ドラマとして面白いか否か」が見続けるかの判断基準。
それで考えると、連ドラ化にあたって単発ドラマから変えたところ、増やしたところがいい効果になっていて、単発時に感じたモヤモヤが気にならなかったから、純粋に楽しめたんだなぁと思う。

単発時と大きく違うのは、主人公春田(田中圭)に恋する黒澤部長(吉田鋼太郎)がバツイチではなく妻帯者な点、春田とルームシェアする後輩の牧(林遣都)のキャラと俳優の変更、職場が不動産屋になったこと。
あとは当然時間が長くなる分キャラクターが増えたこともある。

本当にざっくりした大筋は連ドラも単発も同じ。
ある日春田が部長に隠し撮りをされてるのに気づいたのをキッカケに部長と後輩に迫られて恋のドタバタが始まり最終的に部長を振り春田は後輩の気持ちを受け入れる。
単発の時はこのメイン3人に、今回の幼馴染のちず(内田理央)に当たる何でも話せる同期の女性の4人だけでほぼ話がまわっていた。
「あの(女性が大好きで有名な)吉田鋼太郎が男に惚れる役!」という触れ込みだった通り、とにかく春田に押せ押せで尽くす部長を滑稽に描いていて、挙句に振られてしまう様子が何だか気分良くなかった。
時間の都合なのはわかるけど「なぜ部長は春田が好きなのか?」「後輩はなぜ春田が好きなのか?」「なぜ春田は部長ではなく後輩を選んだのか?」の描き込みが少なく、恋に夢中の部長の滑稽さばかりが目につき、バカにしたような印象だったのだ。
そりゃ、ラブコメってそういう恋する者の愚かしさを描くものだけれど、そこにそのキャラへの愛おしさとかを感じさせてくれないと楽しくないでしょ。
春田が後輩を選んだのは家事全般やってくれて若くてイケメンだから、部長が振られたのはおっさんでウザいから、結局そういうこと?おっさんバカにしただけ⁇という雰囲気を感じさせてしまっていて、単発ドラマはなんだかモヤモヤで終わっていたのだ。

連ドラ化で時間が増えた分それぞれのキャラがキチンと描き込まれ、そのへんのモヤモヤが解消されたのが今回楽しく見られた理由だ。
ぱっと見は悪くないのにモテない春田の本当の魅力、何だかんだまっすぐでいい奴だったり、仕事出来ないけど手を抜かず他人の面倒がる事をキチンとやる所、生活力ゼロだけどかえって面倒見てあげたくなる感じをちゃんと描いたから、部長や牧やちずが好きになるのもわかる。
職場が不動産屋になったことで、客としてキャラが登場できたり、接客で春田の良さを見せやすくなってたし。

それから部長が妻帯者なことで最初は「一応『不倫』になるし昨今の流れ的に大丈夫?」と心配だったが、妻の蝶子が絡むことで起こるドタバタが楽しかったり、長く一緒にいた夫婦だからこその同志感とかが出て良かった。

そして何より牧が林遣都なのが素晴らしい!
単発の時の後輩は何かキツイばっかりで可愛げが感じられなかったのに比べると、キツイ言葉の裏に思いやりや愛情が隠れてるドSキャラ、という落とし所が難しい役がピッタリだった。
林遣都はイケメン俳優という立ち位置ではあるけど、本人のイマイチ垢抜けない感とか、最近多いやばい役のせいでイケメン感あまりしないなぁと思っていたけど、今回の牧で初めて「おー、男前‼︎」と思った。この人は笑顔より険しい表情の方が目をひくんだよねー。

当然続投の田中圭吉田鋼太郎は間違いなし!というよりパワーアップしてましたね(笑)
田中圭、よくあんなに顔が動くなぁとか感心。うっかりするとただの優柔不断野郎になりそうな春田をちゃんと「いいやつ」に演じてくれてよかった。
部長もますますウザ可愛いかったしなぁ。
単発の「滑稽さ」が少なくなり「一途」「愛くるしさ」が多めになっていて素直に「頑張れ!」と思えるキャラになってた。

基本的に俳優が全てよかったのも面白くなった理由だけど、それだけじゃなく全部のキャラをちゃんと必要な分描き込んでいて、どのキャラもいいキャラになっていたのが見ていて気持ちよかった。
誰一人、「男が男を好きになる」という事に偏見が無い。単に「人が人を好きになった」と捉えていて、そのスタンスが貫かれていた。
それはファンタジーかも知れないけど、そうあったらこんなに気持ちいいんだなぁと分からせてくれた。
それが顕著に表れていたのが新入社員のマロで、いかにも今時のチャラいゆとりキャラで突っ込みシーンもいっぱいある。
蝶子が初めて会った時今時の若者全開のマロに「いやー、宇宙人〜💦」とドン引きしたシーンは爆笑した。
それでも、ちずや蝶子みたいな年上の女性でも素敵と思えばどんどん口説き、春田と牧が交際宣言したときも「味方っす」と男同士なことは全く気にしない。良くも悪くもボーダーレスなキャラだ。
なんかこういうやつばっかりなら平和だよね(笑)

と、とっても楽しかったけど、展開的に「どうだろう?」という点もある。
おっさんずラブ」と言う通り、メインヒロインは部長だ。
「おっさんがおっさんを好きになる」という謳い文句だけど、33歳でああいうキャラの春田はおっさんなのか疑問。
その割に春田と牧に対してのちずがメインストーリーになっていて、部長の色物感が無くはない。春田が部長を選ぶ方向はないのかなぁ?とずっと思っていた。

そしてゲイの牧に対し春田はストレートな訳だけど、ストレートの人間が同性の気持ちを受け入れるのに気持ちだけなのかなぁ?という疑問が拭えなかった。
自分がこのドラマに限らずBL物でいまいちピンとこないのが「本来性的対象でない相手を簡単に受け入れられるのか?」という点なのだ。
人間的に好意は持っていても、恋愛対象、ぶっちゃけ体の関係を持つということにハードルはないの?と思うのだけど、そこをキッチリ描いてる作品てあんまり見たことないんだよね。
もちろんそのハードルの高さは人それぞれな訳だけど、あれだけ「巨乳ロリ好き」を公言してた春田が牧を受け入れるのに、もうひとネタ欲しかったなぁと思う。
まあ、地上波ドラマなのでそのへんはファンタジー寄りにしとくのもわかるんだけど。

まあ、この「どうだろう?」というのはドラマの出来と言うよりは、自分の個人的な感想なので、ラブコメとしてよくできてたなぁとは思ってます。
出てくる人たちがみないい奴で、深夜に楽しむにはベストだったでしょう!
この調子なら続編もありそうだし、そしたらまた見ますよー。

宣戦布告

色々思う。
仕事のことは色々思うけれど、本当にクズばっかりだ。
身バレするのは仕方ないけど、それを言いつけるやつ、真に受けてそのまま私を批判するやつ、喧嘩したいなら言ってこいよ!
本当にクズばっかり。言いたいことあるなら言ってこいよ!
卑怯者!
上のやつとかホントクズだから!
文句あるなら直接言ってこい‼︎

ちなみに、うちの会社の上の人間がクズしかしないから!1ミリも信用してないから!
そしてさっさと会社逃げ出したやつ、信用ゼロだから。最低!

昨日買ったマンガ

本屋をブラついていたら、新刊が出てた。

なんかすっごく先の印象だったので嬉しい。
相変わらず面白いけど、うっと刺さる。
虐待の連鎖というのは言われる事だけど、綺麗事かもしれないけどコタローみたいな道もあったらいいなぁと思う。

そして何か買った時にはちょこちょこ買い足し。

ゴールデンカムイ」2、3巻。
どこの本屋も映像化作品スペースで平積みしてるけど、売れすぎなのか足りてないお店もあって、この前買おうと思ったら、3、5、7、12、13巻と「どうしろと?」という残り方してて笑った。
アニメは時々作画崩壊が気になるけど結構楽しく見てる。
でももう8話でやっと辺見ちゃんが出て来たところでどこまでやるのか気になる。2クールなのかな?
エンディングにキロランケがいるからそこまではいくだろうけどなー。尾形なんかまだ杉元にやられただけだし活躍するとこまでやれるのー?

「カーネーション」 第39話 それはまるで一枚の絵のような

ドラマを見ていて気になるのはどうしてもストーリー展開で、演出についてはあまりわからない。
ここはこの角度でこちらに移動するのでこういう意味を持たせてるのですよ、とか説明をして貰えば「なるほどー」と思うけど、自分でそこまでの説明をつけるのは難しい。
なので、アバンタイトルについても深く考えた事はなかった。ただダメなドラマって無駄に前回と重なるシーンを入れてだるいなぁとかその程度。
そんな自分でも39話のアバンタイトルは一瞬で気持ちを持ってかれてしまった。

38話は安岡のおばちゃんに泰蔵にいちゃんへの気持ちを告白してやっと泣くことができた奈津の姿で終わった。
そして39話、丸髷に結い上げた奈津と丁寧に仕上げをする安岡のおばちゃんの横顔。
この映像に見とれてしまった。
まるで一枚の絵のような、昔の銀版写真のような凛とした空間があった。
そこから引いて格子戸の外から様子を伺う泰蔵にいちゃんの嫁の八重子が、息子を「もう少し散歩いこ」と中に入らずまた歩いていく。
そしてオープニング。
ここだけで泣きそうだった。
子供との散歩から帰ったら訳もわからず義母に「散歩してき」と言われ再び散歩をして戻ったのだろう。当然奈津の泰蔵にいちゃんへの気持ちは知らないけれど、奈津の父親が急死したことや丸髷にした横顔で状況を察し3回目の散歩へ出て行く。
こんな一言しかセリフのない短いアバンでこれだけのことを伝えてくれるのか……!

オープニング後、仕事帰りに勘助と会って一緒に来た糸子は髪を結い上げた奈津と会う。
「吉田さんと呼び!明日からうちは人妻や」
あー、奈津は奈津らしい大人の女性になったんだ。
そして髪結い所の室内、糸子の「ほうか」安岡のおばちゃんの「ん」という短いセリフとそれを聞いてそっと席を外す勘助。
あー、なんなのこれは!泣くよホントマジで‼︎
神業か!

基本的にほとんどの登場人物はいかにも大阪人らしいワイワイ賑やかなキャラクターで、おしゃべりも多いし笑っちゃうシーンも多い。
なのに、こんな短いセリフだけで伝えてしまうシーンがあって、この緩急の加減が素晴らしい。
普段の賑やかさがあるからこそ、それぞれの人生の裏を見せるシーンが効いてくる。
奈津が大人になって、否応無しに糸子も大人にならなきゃならないのだと思い知らされるのだ。

昨日の41〜42話は帰宅中ツィッターで伝説の神回だというのを知って楽しみに帰宅した。
さあて見るぞー!とレコーダーの録画リストを見た瞬間血の気が引いた。
「日本代表発表!」という特別ニュースが見出しになっていたからだ。
「なんで⁉︎見た人が感想あげてたから放送あったよね?なのになんで代表決定のニュース???まさか放送時間変更になった⁉︎」
本気で吐き気がしてきて、こうなったらNHKにクレームメール書いて再放送の再放送をするよう言わなくては!とかぐるぐる考えながら念のため再生してみた。
確かに日本代表のニュースではあったが、テロップで「カーネーション」は4時35分からと出ている。
という事は42話が飛んだのか?くっっ💦と早送りすると、41話の冒頭に「42話は明日4時20分から放送します」とのテロップ。
はぁ〜〜、力抜けた……。
よかった、1話分放送休止して明日に回したのね。それなら明日見ればいいのだから、ああ、よかった、ホント良かった……。
「ドラマの録画失敗か?」にこれだけ動揺したのは中々無いぞ(笑)今は番組表から録画予約すると大抵時間変更も対応してくれるけど、なぜかそれで撮ると1話目の終わりが切れるので、時間指定して予約してるのだ。それだと変更に対応しないんだよねー。
念のため枠予約もしとこうかな。
ツィッターみたら同じような悲鳴や安堵が溢れてた(笑)

伝説の41話はたまらず2回見た。寝ようとして思い出して中々寝付けなかった。ずっとドキドキした。
またそれはあらためて感想書きたい。
もう書きたい事が追いつかないのだ。

大吉さん、「たまむすび」であのヒロインの愚痴をこぼす(笑)

昨日は5月の第5水曜日。
「たまむすび」の週替わりゲスト、5週目があるときは相方華丸さんが来てドラマやパンなど好きな事を話していく。
で「あさイチ」レギュラーになって初登場、当然お話は現行朝ドラのことに。
前にも朝ドラ見てる話をしてた赤江さんと華丸さんは盛り上がるのだが、「大吉さんがなんかね」と華丸さん。
「なんか鈴愛ちゃんに厳しかったり?」と赤江さん。「なんかうるさいんよ」と文句言い始める華丸さん。
「展開急げ」な事を言うらしい大吉さんを「朝ドラはあれでいいの」と責める赤江さんと華丸さん。

「鈴愛ちゃんさー、ミスとかしすぎじゃない?憧れの先生のそばで仕事しとるんよ。僕らで言えばダウンタウンさんとかだよ。インク落とすとか考えられへんてキム兄あたりが出てくるよ」とボヤく大吉さん。
さすがの華丸さんも「鈴愛ちゃんここんところはすっとぼけがすぎるね」と苦笑い。
まだ納得いかずモヤる大吉さんへ、華丸さんの一言。
「今そんなこと言い出したら乗り越えられんよ、夏を!」名言だ(笑)

うん、大吉さんの感想が一般的なとこだよね〜(笑)
赤江さんと華丸さんは元々好意的なトークをする人だし、朝ドラ見慣れててあれくらいグダるのはわかってるからこう言うけど、普段そんなにドラマ見ない大吉さんのような人からしたら苦行だ(笑)
朝ドラは本来なら2ヶ月終了あたりはまだ勢いがあってワクワクできるはず。半ばあたりからだれてくることが多い。華丸さんの名言しみるけど、今でこれならこの先どこまで堕ちてゆくの〜?
朝ドラ絡みのゲストも多いし、見ないわけにいかないもんなぁ、頑張れ!大吉さん。

で、今朝の「あさイチ」は久々朝ドラ受け。「ムービングサーズデー」だから(笑)
自分はオープニングに「秋風羽織(回想)」とあったので「あ、見なくていいか」と思い支度しながらのながら見。
先週あたりから恋愛モードになって、「原稿人質事件」とか「ガン広めまくり事件」とかムカムカする展開はないけど、何一つ引っかかりもないペラいドラマになってるので、突っ込むのもめんどくさいくらい。
別に朝ドラで恋愛物が見たくない訳ではなく、キャラに魅力がない恋愛物って存在価値ないだろと思っているだけ。キャラに惹かれれば朝ドラで恋愛物でもいくらでも見ます。
大先生の言語センスが90年代でも使わないようなイタイものになっていて裸の王様ぶりに気の毒になる。
再開した清が律に「私たち、何かはぐれてた迷子がやっと会えたみたいね」とステキっぽいセリフを言う。
会って2回目の一人暮らしの男の部屋にトイレ借りにきてその帰りに。
おもしろ狙ってるならまだ許せるけど(面白くはないが)、大先生これマジで書いてるんだろうなぁ……💧
いや違う!炎上狙いか⁉︎まんまと罠にハマったかしら⁇(爆)

そして、鈴愛に正人が「チューするかも⁉︎」というところで終わり「あさイチ」へ。
これを受けなきゃならないMC3人が気の毒すぎる。
華丸さん「しそうでしないのが朝ドラと韓流」とまた名言(笑)
カーネーション」昨日放送分の第39話のアバンタイトルが素晴らしく、めちゃくちゃ感動してこの話をしたい!と思ったあとなので、なおさら現行朝ドラのペラさが目につく。
月曜ボクテが「公開処刑よ!」と言ったことに、「この時代にそういう意味での使い方はない!」とツイッター警察が湧いてたけど、「公開処刑」ってまさに「カーネーション」に比べての「半分、青い。」のことを言うんだよ(笑)
あー、帰って早く「カーネーション」見たい。

「カーネーション」 37、38話 奈津の初恋が終わった

やーっと再開の「カーネーション」、さっそくうるうるきてしまったなぁ💧

糸子はもうじき二十歳くらいか。幼馴染の奈津や勘助も同じ歳。もう子供ではいられない年だ。
相変わらず糸子は洋裁で頭がいっぱいの中、奈津の父親が急死する。
跡取り娘で婿を取ることが決まっている奈津は葬儀の間も毅然としているが、糸子は泣く事も出来ない彼女が心配だ。
そんな時ふとしたきっかけで勘助の兄泰蔵と初めて話す奈津。子供の頃からずっと憧れだった泰蔵が、自分の存在と名前を知っていた事を知る。
そして入籍前日、泰蔵の母で髪結いの玉枝に丸髷を結ってもらいながら泰蔵への想いを打ち明け、父の死以来初めて泣いた。

風鈴の音、蝉の鳴き声、糸子達の薄い着物、そして安く譲って貰った電気扇。もう夏も終わりだ。
そして奈津は初恋にケジメをつけ、丸髷を結い婿を取る。夏と共に奈津の子供時代は終わる。
自分にも覚えがある、夏の終わりの淋しさと子供でなくなる淋しさが、そのまま奈津の淋しさと重なることで、生きる時代が違う自分達にも奈津の淋しさがわかるのだ。

玉枝に髪を結って貰うのはいつものことだけど「丸髷にして」という奈津にハッと手を止める玉枝。「あした入籍やねん」と奈津が答えることで「ああそうか、丸髷って既婚女性の髪型なんだね」と思った。
そこにはうっとおしいナレーションも無駄なテロップもなく、ただドラマだけがある。ちゃんと作られたドラマを作り手が視聴者を信頼して出し、それをちゃんと受け取れる気持ち良さ。
うん、ドラマ見てるんだなぁと思う。

大きな料亭の跡取り娘として気位高く育った 奈津。自分の将来は疑問もなく受け入れていたけれど、泰蔵への想いは全く別のもの。タラシの歌舞伎役者春太郎と付き合ってみたりはしても、泰蔵には話しかける事すら出来ない。
明日入籍の子供時代最後の日、玉枝に向かって初めて口に出すことでやっと昇華した。
言い澱みながら鼻が赤くなり今にも泣きそうな栗山千明の美しいこと。
思いがけない告白に驚きながらも受け入れ、帰ってきた泰蔵の嫁と子供を外に出し、2人だけで泣きたいだけ泣かしてやる玉枝もいい。
近所の子とおばちゃんから大人の女同士に変わっていく瞬間だった。
庶民だからこそある意味自由な糸子に比べ、ずっと責任を感じて生きてきて、糸子を羨む気持ちもあっただろう奈津。
父の急死、すっかりまいってしまった母に泣く事も出来なかったのが、初恋の人の母親が受け入れてくれてやっと泣くことが出来た奈津に、この時代の女性の辛さが見えて泣ける。
でも、口に出すことが出来たから、玉枝おばちゃんがわかってくれたから。
良かったなぁ。

そしてさらっと見せる当時の風俗。
サエが豪華なケーキを手土産に遊びにくる。でも余裕のない小原家には洋食器などなく、糸子は箸でケーキを食べる。
小原呉服店はすっかり雑貨屋になっていて、サエ はシャンプーを買って行く。これはどうやら庶民にも浸透してきてるらしい。
おばあちゃんは糸子の給金をまずは仏壇に供える。あー、そうだそういうものだったんだよね。
テーラー以外でも男性の洋装はもう珍しくないけど、女性はまだまだ。糸子もサエ達踊り子さんも普段はやっぱり和服が普通。洋装はここぞという時の勝負服のようだ。
ちょこちょこと登場する春太郎の名前。先々糸子本人とも何か関わりが出来てくるんだろうか。
お父ちゃんは相変わらず仕事はぱっとせず、ますます飲んで暴れてるようだ。小原家にはもうお銚子4本しか残っていない。
そして糸子は相変わらずカッとなりやすいけれど、店長の横暴や先輩の意地悪もぐっと堪え、お父ちゃんにちゃんと交渉できるくらいに大人になっている。
カーネーション」の週のサブタイトルは花言葉から取っていて、第7週は「移りゆく日々」。
15分×2話の30分、たったそれだけの長さの中に、確かに昭和8年の「移りゆく日々」が存在してるのだ。
なんて濃厚な30分だろう。

今日の「カーネーション」も早くみたくてたまらないのだけど、昨日一昨日の奈津があまりに切なくて1日中ずっと考えてた。まずそれを吐き出さなくては次を見れないような気がしたのだ。
ああ、どうしてこれが現行の朝ドラではないのか。毎朝これを見て始まる1日はどれだけ気持ちいいだろうと思う。
それでも毎晩寝る前の至福の30分になってくれてるからまだ幸せだ。

ああ、やっと!「カーネーション」が戻ってくる〜!…のはずだったのに…

やっと夏場所も千秋楽。
あー、ついに月曜から「カーネーション」の放送が再開する〜。
2週間、長かった〜💦

放送時間が夕方に設定されてから「どうなるんだ?」と言われていたけど、予想通り大相撲の時は放送休止でした💧またそのために1日2話放送して、大体半年で放送し終わる予定なんだろうなぁ。相撲以外でも休止結構あるし。
しかし、朝ドラの強みって基本的には視聴習慣なんだよね。あとながら見視聴者が多い。
だからどんな愚作でもそうそう視聴率落ちない訳で、「カーネーション」はめちゃくちゃ面白いから2週間開こうが続きは見るけど、この先別の作品だとどうなんだろうね?

ああ、それにしてもまだ第6週までしか放送されてないのに「カーネーション」は噂通り面白い。
尾野真千子苦手かも💧」と思ってたのに全然気にならない、どころか惚れそうだ!(笑)
最初の子役時代から面白いのも凄いけど、特に第5週は素晴らしかった。

なんとか洋裁の仕事を手に入れようと、持てる知識をフル稼動させて百貨店へ制服作りを持ちかける糸子。
当然そんな小娘の言うことは相手になんかされないけれども、食い下がってヒントを持ち帰る。そしてまたチャレンジ、ダメでもまた食い下がってヒントを持ち帰りまたチャレンジ。
身近な人達の言葉からも着想を得て、試作を作りそのまま着て百貨店の支配人に声をひっくり返しながら見せる糸子が愛おしい。
ドラマ的に採用されるんだろうと自分に言い聞かせて見てもドキドキしてしまった。
採用にはなったものの納期がかなりタイト。ミシンすらないのだからそこから何とかしなくてはならない。
神戸の祖父に借りようとして、ヘソを曲げ激怒するお父ちゃん。振り切って神戸に向かった糸子に妹から連絡が。
お父ちゃんは店の反物を全て売り払いミシンを買ってきた。
家族総出で何とか仕上げて間に合わせ、初売りの日皆で見に行くのだ。

糸子が初めての洋裁の仕事と、人生の相棒である自分のミシンを手に入れるまでを1週間使って描いた。
糸子を始め出てくる人物はそれぞれ短所もある普通の人間だけど、あまりに生き生き描かれて、短所以上に生きるパワーとそこからくる魅力に目が離せないのだ。
百貨店の店員さんが、毎日来る糸子とだんだん気持ちが通うようになって、制服が採用されたのを共に喜び、初売りの日満面の笑みで誇らしげに客を迎え、それを糸子が笑顔で見ているところは本当に泣けてしまった。
役名も覚えられないような数日登場するだけの店員さんまで、糸子とのやり取りでどういう人なのかわかるのだ。
どうしてこんなにどのキャラも魅力的に描けるのか?
この渡辺あやという脚本家を自分は知らなかった。なんてもったいないことをしていたんだろう。

第6週は芸妓さんと踊り子さん、2人の客に糸子は服を作る。それが同じエピソードにならないのは、それぞれの相手とのやりとりで失敗したり学んだりしてちゃんと糸子が成長しているからだ。
元々の溢れ出すような「服を作りたい!」という思いに加え、仕事はちゃんと賃金を取らなくてはいけない事、納期に必ず納めなくていけない事、クオリティを保たなくてはいけない事、失敗しっぱなしではなく何か学び取る根性を見せる。
人が何かをやろうと突き進む姿ってこんなに心惹かれるものなのだねー。

放送が無い2週間、第5、6週を何度も見た。何度見てもドキドキする。もったいなくて消せないのだ。ハードディスクの残量がやばいのにいったいどうすれば…💧「あまちゃん」ももったいなくて消せてないのに。

月曜からや〜っと放送再開!とワクワクしてたのに、さっそく国会中継で休止。ううう。
我慢するのツライけど、こんな何度も見返したい朝ドラに出会えるだけでもありがたいとここ最近ので思い知らされたから、じっと耐えて放送を待つよ!
明日こそ!