温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「伊集院光とらじおと」 火曜日の「俺の五つ星」のコーナーがめちゃくちゃ面白いんですよ

ラジオスター伊集院光、自分は通ってきていないので深夜ラジオはあまり聴いたことないのですが、現在月〜木の8時半から11時まで帯でやってる「伊集院光とらじおと」は朝出勤途中に聴いてます。
時計がわりにいいですよ。

なので全部は聴いてないのですが、曜日がわりのコーナーで好きなのがあって、そこだけはタイムフリーで聴いてます。
水曜日の「アレコード」という、主に昭和の面白レコードを紹介するコーナーと、火曜の「俺の五つ星」です。
特に「俺の五つ星」は大好きで、ラジオクラウドで放送に載せきれなかったものを別撮りしてるのも聴いてます。

リスナーからかつて食べた思い出の味をもう一度食べたいので探して欲しい、という依頼を受け、それについての情報を他のリスナーから募集したものと番組スタッフが調べたものをまとめ、今その味が食べられるところがあるのか、なければその後どうなったのかを調べてくれるのです。
ラジオなので年齢が上の方の依頼も多く、数十年前の飲食店なんて見つかるのかしら?と思うと意外な解答が出たりして、謎解きを見てるような爽快感があったり、たまに思い出の味に辿り着いてそれを食べた依頼者のリアクションに涙したり、正にドラマなのです。

で、今週火曜17日の放送があまりに面白くトリハダたってしまいました。
依頼者は70代の男性で、約50年前に高円寺にあった「松風」というラーメン屋で食べた海老ラーメンをもう一度食べたいというもの。
「50年前かー、店主がそもそもご存命かが厳しいかなー?でも店名がわかるし高円寺ならそんなに再開発してないからなんとかなるなかな?メニューも海老の唐揚げが乗ってるという珍しいものだから印象に残ってるかもねー。」などと考えながら聴いてました。

で、そこからの謎解きが素晴らしい!
もちろん集めた情報をどう出すかのスタッフの演出が上手いのもある。
聴いていてドキドキワクワクしてしまったー。
特に「他のお客さんが店主を『先生』と呼んでいた」というリスナーの情報の解答が出た時には「それでかー!」と声に出しそうになったくらい。
とにかく情報と情報がカチカチハマっていってハッキリしていく様は爽快でした。
残念ながら依頼者が再びそのメニューを食べる、とはいきませんでしたが、この50年前の事がこんなにクリアに明かされて凄いなぁと。

「俺の五つ星」、もちろん中々わからない依頼の方が多いのだけど、たまにこういうスッキリした回があるので楽しくて。
タイムフリーでも聞けるし、ラジオの帝王の番組もっとたくさんの人に聴いてほしい〜!

「おしん」 〜145話 地獄の佐賀編、思ってたのと違う地獄だったよ……

噂に聞いていた「おしん」地獄の佐賀編、「うわぁ…💧」と思いつつもどっぷりハマっております。
そんな佐賀編もいよいよクライマックスを迎えもうじき終わる気配。
テレビ表には「自立編」とありますが、その自立のためにおしんはとても大きな代償を払わなくてならなかったのがもう、橋田先生オニですよ…(褒めてます)

佐賀編ではおしんが竜三の母 清、つまり姑からいびられると聞いていたのですが、思ってたのとは違いました。
清は出来た人間とは言い難くおしんをいびるのではあるけれど、ただの鬼ではなく彼女には彼女の理屈がある。
舅や長男夫婦は基本的にはいい人なんだけど自分の立場が優先なのでおしんの助けにはならない。
そして何より竜三があまちゃん全開で何度イラつかされたことか……。
おまえがしっかりしていれば!、と何度も思いしらされた。
さらにおしんもただの被害者ではなく、小作育ちなのでこういう名家のプライドが分からず、意地を張って清と上手くやろうとしなかったという失敗もある。
確かに一番酷いのは清なのだろうけど、それぞれの相性の悪さがどうにもならなかった大きい理由だった。
この佐賀編で描かれているのは、この時代の田舎の誰にもどうしようも出来ない空気というものなのかもしれないと思った。

そしてやはり「女の辛さ」を描こうとしているんだなとしみじみ思う。
男性陣は何だかんだと大らかなのだけど、それは竜三を含め皆ここが自分の家だからだ。
キツい母親に遠慮気味な長男ですらある程度の余裕は見せる。
けれど清も兄嫁の恒子も、もちろんおしんも「嫁」達は結局いつまでも他所の人間で「田倉家」に従う事しか許されない。
清がキツいのは自分が嫁に来た時にされた事を嫁達にしているだけで、本当に当然の事だと思っているからどうにもならないのだ。
それにひたすら耐えてきた恒子に比べ、自分で稼いで自分で生きる経験のあるおしんが清と合わないのは当然。
だからこの家で唯一のんびりしている女が嫁に行って里帰り出産をする田倉の娘篤子だけなのは当然で、今は天下の清ですら田倉家は本当の自分のくつろげるところではないのだ。
辛いなぁ。

田倉家に来て1年でおしんは大きなものを失ってしまった。
竜三にさせられた肩の怪我が元で手が上手く動かなくなった。
現代ならどこか神経がやられたんだろうとわかるけれど、当時は怠けてるとしか思われない。
冷静に考えれば怠ければ余計清の反感を買うのだからそんな嘘をつく訳がないのだけど、元々おしんに良い印象を持っていない上に、おしんがどれだけ働けるかを知らない清は余計に苛立つ。
おしんおしんで腕に自信があったから「ここを出て行っても生きていける」と思っていて、そのため清と上手くやろうとしていなかったので、手がつかえなくなってから従うようにしても信用してもらえない。
世代の違い、育ちの違い、タイミングの違い、そういういくつかの違いがいくつも重なってどんどん溝が深くなっていく。
清とだけでなく、竜三ともそれは起こる。
そして孤立したおしんは勝気な性格もあって意地を張ってしまう。
そしてますます溝が深くなる。
その悪循環の結果、第二子を死産するという最悪なことになってしまう。
橋田先生は本当に容赦ない。
この時代に女が生きていくのに仕方なかったことをこれでもかと描きだす。

それでもこのドラマを見てしまうのは、そこからなんとか抜け出そうとする女の姿も描くから。
ついにおしんは田倉家を出る決意をした。
以前コッソリ家出をしようとしたのとは違う、キチンと清に対峙して、息子の雄を連れて家を出ると宣言した。
ああ、だから「自立編」なのだ。
田倉家に来るとき、おしんは嫌がったが母親のふじに「夫婦は一緒にいるものだ」と諭されてやってきた。
でももう竜三と別になっても構わないと覚悟した。

そしてそんなおしんに感化され、周りの女性たちも自立していく。
佐賀でおしんが唯一親しかった小作の嫁の佐和。
おしんが一緒に東京に逃げようと誘った時にはおしんのお腹の子を1人で育てるのは無理だろうと竜三に打ち明けてしまった。
けれど女郎だった過去を姑や義妹達に責められ続け、ついに家を出て1人東京へ行った。
そしてひたすら耐えてきた兄嫁の恒子も、おしんの強さに憧れて、おしんが雄を連れ出すのを手助けしようとする。
橋田先生、だからこその自立編なんですね。
凄いです。

これだけのことがあってもおしんはまだ24、5歳、冒頭で明かされている息子や娘もまだ生まれていない。
いったいまだどんなことが起こるのか。
ついに本当に自分の力だけで生きていく覚悟を決めたおしんがまだまだ面白い。
毎日楽しみです。

「サギデカ」期待に違わず面白い!最近のNHKはやるなぁ〜

とりあえず色々言われがちな大河と朝ドラはおいといて、最近のNHKドラマはチェックしとかないともったいない。
スポンサーに気を遣う必要がないという強みをいかした、チャレンジングな内容やキャスティングが多いので。

今期でも「これは経費で落ちません!」はなんとなく見て、最初は「まあ1時間飽きずに見られるなー」程度だったのがじわじわきて、6話で江口のりこが投入された回にはもうゲラゲラ笑ってしまったし。あなどれないわ。

土曜ドラマ「サギデカ」です。
予告を見た時の印象は「地味だなー……」
何しろキャストが、木村文乃眞島秀和青木崇高高杉真宙遠藤憲一……。
民放では逆にありえないキャスティング(失礼)。
主役の木村文乃ですら顔と名前が一致しない人が多かろう(本当に失礼)。
自分もキャストだけ見たら見なかっただろうけど、脚本が安達奈緒子だったので「んんん〜⁉︎」と引っかかった。
そうですよー!いま大注目の安達奈緒子ですよ!

世間一般には「リッチマンプアウーマン」で知られたそうですが自分は未見。
「コードブルー3期」で1、2期の脚本家から交代していたのが初見ですが、正直不満。
が、清原果耶見たさに見始めた「透明なゆりかご」が素晴らしく、「え?本当に『コードブルー』の人?」と驚いた。
で、なんと言っても「きのう何食べた?」ですよー!
原作の中心は崩さずにドラマとして組み立て直すうまさに毎週感動。
なので、安達奈緒子のオリジナルというならまあ見てみるかーと。

特殊詐欺を追う女性刑事を軸に、詐欺にまつわる人々を描く。
1話で1エピソード描きつつ、軸としてある特殊詐欺グループの首魁を追う。
全5話で2話まで放送してますが、その2話にぞっとするくらいいいシーンがあった。

元高校教師の北村(伊東四朗)が教え子の原田を名乗る女性(筒井真理子)に声をかけられる。
時々会うようになり、原田に頼られた北村は、原田の父親の代わりにある契約に立ち会うことになる。
銀行近くで待ち合わせ、弁護士を名乗る男と共に契約に向かう北村に、原田は「ここで待ってます」と1人外で待つ。
北村の前ではいかにも「支えてあげなければ!」と思わせる儚げな美女なのに、このひとりで待つシーンは無だった。
何にも見てない顔で小分けのせんべいを一口でパクっと食べた。
怖かった。
このシーン見て「あー、このドラマはついてける」と思った。
このシーンを描いた脚本家も演出した演出家も演じた筒井真理子も全て信じられるわーと思った。
多分自分はこういうのを見たくてドラマを見てるんだと思う。
キラキラスターが出ていたり、そういう面白さもあるんだけど、音楽で盛り上げたりセリフで延々と説明するんじゃなくて、画面全てで何かを分からせる、こういう面白さはやっぱりNHKドラマが上手いなぁとつくづく思う。

そして筒井真理子っていう一部では有名だけど一般にはそうでもない、でも確実に上手い女優をサクッとキャスティングするのもNHKならでは。
若手では高杉真宙の使い方も上手いなぁと。
子役って歳から出てるけど、女の子みたいな可愛い顔なのに「美形!」ってほど整ってなくて使い所の難しそうな子だなぁと思ってた。
が、最近大人になっていい感じに男っぽさが出てきてこれならいけそう!な感じになってきたとこでのこの役。
複雑な過去があるオレオレ詐偽のかけ子の役。
なんかこの「無」な感じの役がハマってる。
あと、主人公とコンビを組む若手刑事の役が清水尋也って子ですが、いかにも今時のルックスで、それをこういう刑事役に配置するのが逆に新鮮。うまく冒険してるなー。
それから主人公と出会うベンチャー起業家の青木崇高がいかにもベンチャーの成功者っぼく大らかで人当たりいいんだけど、なんとなーく胡散臭い感じの加減が絶妙で、上手いもんだーと感心する。
あんまり見た事無い人なんだけどちゃんと見たいな。「ちかえもん」かな。
1話ゲストは泉ピン子、2話ゲストは伊東四朗で、ハマってる身としては「おしん始まる?」と思ってしまったわ(笑)
伊東四朗は流石に上手いけど、同世代がもうあまりいないせいかこの人ばかりキャスティングされてるのがちょっと切ない。身体気をつけてね。

詐欺についてもとても調べてるんだなという感じで面白い。
詐欺グループが老人ホームの入居者アンケートを元にターゲットを決めるのは確か前にも何かで見た。「相棒」かな?
こういうの生々しくていいよね。

NHKは評判良ければわりとすぐ、まるっと再放送してくれるから、この「サギデカ」も話題になってたくさんの人に見てほしい。
トクサツガガガ」や「透明ゆりかご」もガッツリ保存できたし。
キャストは地味だけど(まだ言うか)これは面白いよー。

映画「台風家族」を見てきました。たった3週間でも、公開出来て良かった…

公開2日目の7日土曜日、レイトショーで「台風家族」を見てきました。

映画の情報が出た時に、「おー、このキャストたちならそれだけで面白そう〜」と思ったのですが、まあ色々ありましたよね。
当初の6月公開予定から3カ月遅れで何とか公開にこぎつけたのは、色んな人が頑張ったからなんだろうなぁ。
3週間限定公開で円盤化も無理ということなので早目に見に行こうと思って行ってまいりました。

自分はめったに映画を観に行かないんですが、今年はわりと行っていて、「台風家族」で7本目、見た中に「青の帰り道」「麻雀放浪記2020」「引っ越し大名」そして「台風家族」とまあ色々ある映画が多くて、それはこのタイミングで見ないと見れないかもというのがあったのもある。
映画は関係者が多い上に撮影から上映まで1年くらいは普通だから、なにかあったら見れなくなってしまうということを思い知らされる。
大変ですね。

「台風家族」を見に行ったのは、先週とは違うシネコン
元々大々的に公開するタイプの映画ではないけど、事情もあるから公開館が少なめ。
スクリーンも小さなとこでしたが、空いてました。んー?あまりレイトショーって好まれないのかしら?自分は時間を得したみたいで好きなんですけどね。
せっかく公開出来て期間も少ないのにこんなガラガラで心配ですよ。
で、感想を色々。ちょこちょこネタバレもあります。
この監督の作品は「箱入り息子の恋」だけ見てます。
あとはザックリしたあらすじのみの知識で。

ある年の8月18日、栃木の銀行に強盗が押し入り2000万を奪って逃走。
容疑者は近くで葬儀店を営む鈴木一鉄。妻と強奪した2000万と共に行方不明になる。
10年後の8月18日、両親の葬儀をあげ遺産分割をするために4人の子供、小鉄、京介、麗奈、千尋が久しぶりに実家に集まってくる。
あの日なぜ父親はそんな事をしたのか、そして今どうしているのか、久々に会った兄弟達が明かしていく。

まずは強盗シーン。
そしてそれを引っ張らずマスコミに囲まれる長男小鉄(草彅剛)。
もうこれでつかみはオッケーという感じだった。明らかに草彅剛ではなくなんかダメそうな人がいた。すごい。
これだけでこの映画いける!と思った。

まずはもう、出演者がみんないい!
素晴らしいですよー。
草彅剛はもちろん外さないと思ってましたが、他もさすがです。
MEGUMIなんてはすっぱなオンナをやらせたら日本一では?
明らかに男にダラシない感じを出しつつも可愛げがあって「うん、これはモテるな!」って感じでいい!
尾野真千子はちょっと天然なおっとりさんというこのところのイメージとは違う役なんだけど、その外し方が可愛くて。
あと良かったのがMEGUMIの年下の彼氏役の若葉竜也
なんか見覚えあるような?と思ったらチビ玉三兄弟なのね。最近は映像作品に出てるようですが、バカなのに素直でMEGUMIにべた惚れでって感じが上手くて。
草彅と尾野真千子の娘役の子は演技初なのだそうだけど、こういう抜けた親の元で育ったクレバーで大人びた子っていうキャラがハマってて上手下手じゃなく存在が良かった。
中村倫也は末っ子のバカさと甘えた感がいい!
そしてね、新井浩文ですよ!
もうー、なんであんな事したかな!
やっぱりいいんです、俳優としては。
元々ヤンチャな役が多いから、存在は知っていてもあまり見た事なくて、「真田丸」が初めてちゃんと見たかもというくらい。
で、北川景子主演の「フェイクニュース」でウェブニュースの編集長をやってたんだけど、それがすごい良くて。
今回は兄弟の中では勉強も出来て、事業を成功させてっていう社会的には一番マトモな役。
それが違和感なくできて、そして兄 小鉄への複雑な思いとか出していて上手いんだよー!
彼のおかげでこの映画が大変な事になってしまったけど、でもこの役は確かにいい。
困ったものです。

典型的な昭和の親父の藤竜也が事件を起こし、そのせいで元々「とっても仲良し!」という訳でもない兄弟達も疎遠になって、それがある1人が策略して10年後に失踪した両親の葬式を出してケリをつけるため集まる。
そこでのやり取りでお互いの本音がだんだん出てくるのだけど、そのひとつひとつが「あーわかるなぁ」って感じで染みる。

3番目の子であるMEGUMI新井浩文の次男京介を「京ちゃん」て呼ぶんですよ。
長男の小鉄が「お兄ちゃん」なので区別で名前で呼ぶの。あるある。
そもそも、父親が一鉄なので長男は小鉄。が、下は結構歳が離れてたり、男2人の後の女の子なので千尋とか麗奈とかしゃれた名前で、それに長男 草彅が文句を言うとか。
そういう「ありそう」なエピソードの積み重ねがこの鈴木一家にリアリティを生み出していて、「父親が強盗して失踪」という普通はないエピソードなのにとても身近に感じられる。

まず小鉄が妻と子を汚れた軽自動車に乗せ実家に来るんだけど、一発で曲がりきれず切り返して入る。これで「小鉄はほとんどこの家に車で来た事ないんだなー」「あまり余裕のある暮らしじゃないんだなー」ってわかる。
京介はタクシーで乗りつけてそこそこ羽振りが良さそう。
麗奈は喪服をサッサと脱いで下着が見える服装に着替えちゃうとかユルい感じ。
そういうエピソードの積み重ねもいい。
こういうところは「箱入り息子の恋」の監督だなーと思いました。
どうってことない普通の出来事を割と淡々と描いているけど、それで色んな事が分かってくる。

今回の集まりを企んだのは千尋なんだけど、その理由がまた今時の頭弱い若者って感じで、その頭弱い感じが中村倫也が上手いし。
家を売って残るお金が大体800万。
遺産としてはさほど高い額ではないけど、小鉄は何とか独り占めしようとして京介を怒らせる。このくらいの額でもめるのがまた生々しい。
遺産の件で一旦決裂してもうダメかと思うけど、そこに新たな登場人物が来ることで、そもそもなぜ父親がそんな事をしたのかを考え始める。
「ケチで卑怯だ」と兄弟皆で最初はボロクソに言っていた父親だけど、家を調べているうちにだんだん分かってくる父親の行動の理由が、お約束なんだけど、実は子供や妻への愛情ゆえだという事が分かってきて、そして決裂しかけた兄弟達も結局は家族なんだという思いが重なって、あの日の父親の行き先を突き止めようと台風の中、皆で家を出発する。
ここがね!カッコいいんですよー!
兄弟4人と小鉄の妻子、麗奈の彼氏、そしてある事実を抱えてきた女性、あれこれ揉めていたこの8人がついに同じ気持ちで動く、それが雨の中家を出て行く時に1人づつストップモーションになるんです。
この時の顔がみんな凄くいい!
夜の嵐の中で暗いのがまるでハードボイルドなモノクロ映画のようで「おお〜っ!」って思いましたよー。

この後台風の中で起こるのは、冷静に見れば突っ込みどころばかりなんだけど、なんかいいんです。そこを超えているというか。
パワーで乗り切っちゃってる感じが逆になんか好きです。
ラスト、台風が通り過ぎるのと同様に皆の気持ちもケリがついて、次男京介の一言で未来への希望も感じる終わり方で良かったな。

ストーリーの主軸は小鉄と父親 一鉄の関係で、折り合いが悪いままで、でもやっぱり嫌だけど似ていてっていう息子のモヤモヤが、見てる方が恥ずかしくなるほど伝わってきて、ついつい自分の家族のことを思ってしまった。
思うツボですよ(笑)
ちょっとしたシーンまで「あー、なるほど」って思えて目が離せなかった。
ものすごく出来がいいかっていうと違う、アラも多い映画なんだけど、「結局、家族めんどくさい、でも捨てられない、やっぱり愛おしい」っていうのが全力で伝わってくる魅力的な作品だったです。

それにしても、本当に俳優 草彅剛は凄い!
SMAP時代後半からアウトロー役は多かったけど、今回はカッコ良さのない役なんですよ。
ズルくてしょーもないことしか出来ない小物で腕っぷしも弱い。
それが一目で分かるのが凄かった。
弟達と取っ組みあいしてすぐやられちゃうんだけど、やる前から「こいつ弱い」ってわかるの。
昔「ぷっすま」で金沢ロケで地元の人に声かけるのを引きで撮っていたんだけど、立ち姿がスッとしていて明らかに普通の人じゃない、スターだったのでびっくりしたことがあった。
失礼ながら草彅剛ってバラエティだとダメダメだし、芸能人としてさほど美形という訳でもないと思っていたのに、立ち姿がただ者じゃなくてやっぱりスターだって思ったんですよ。
が、そんな「スター」はかけらも無くて、あと今までの役で割とあった「アウトローだけどカッコいい感」も全くない。
いったいどうやってそういうオーラ的なものを出したり引っ込めたりするのか、サッパリ分からない。凄いなぁ。
あー、ホントもったいない!もっと俳優 草彅剛を使って欲しいなー。
色々あるけどね、単純に使わなきゃもったい才能ですよ。損失だよねー。

裁判が決着つけば、円盤化の可能性も出てくるかもしれないけどそれは当分先だし、3週間のうちにできればたくさんの人に見てほしい。
もったいないよ、このキャスト並べてみるだけでもお金払う価値はあった。
楽しい映画だったです。

あー、また星野源の番組消しちゃった💧おまかせ機能あぶないわー

ドラマとか好きな人ならみんな悩むでしょうが、もう日々録画機器の残量を気にする日々ですよ。
見たら消すもの、保存するもの、まとめて見たいもの、あれこれひしめいているので常に「消せるものはないかー?」と悩んでいます。
完全に保存するものはディスクにダビングするのだけど、録画状態によっては連ドラ全話揃ってからダビングしないと1枚のディスクに入らなかったりするので、結局しばらくはハードディスクに貯めとくことに。

いや、何をグダグダ書いているかというと、正に今朝、残量を作ろうとして間違えて「おまかせ録画」とまとまっていたフォルダを消してしまった…。
上に表示されていたものを消そうとして、間違えて消したのだけど、最初「いやに空きができたなぁ?」と思ってから間違いに気がついた。
うう、そうですよ、うちのおまかせ機能は星野源しか録っていないのよー💧

多分、5本くらい録画されていた。
ああ、まだ「行列」見てなかったのに消されちゃったよー。
かろうじて「チコちゃん」は全番組録画が残ってたから復活させたけど、2週間前の「ブランチ」とかはもうどうしようもない。
ううう、星野源を録るために買ったブルーレイなのに、全然使いこなせてないよー💦

追記
おまかせのフォルダにあと何があったっけ?と思い出していたら「激レアさん」もあったの気がついた。
ううう……。

そして次々作大河が発表〜!吉沢亮で渋沢栄一とな⁉︎

「2021年大河ドラマ『青天を衝け』主演は吉沢亮 新一万円札・渋沢栄一の生涯描く」
昨日発表されましたね。

自分はツイッターで知ったのですが、最初の感想は「えっ?うれしい〜」でも「なんだってー💢」でもなく「へー(平坦)」でした。
いやー、自分、思ってた以上に吉沢亮にも渋沢栄一にも脚本の大森美香にも興味無かったのね(笑)
なので、一歩引いたとこでの思った事を色々。

ツイッターでは大河ファンの方々が「例年より発表遅いから、まさか大河終了かと心配してたと言っていて、発表時期まで把握してるとはさすがだなぁと。
確かに例年はまず題材が発表されて、それから主演が発表されてた気はする。
プロデューサーは違うと言ってましたが、やっぱり天陽くん退場に合わせた感はしますね。
まあ、使えるものは何でも宣伝に使わないとね(笑)

自分は見かけてないけど、ツイッターなどでは「若すぎる」とか「つまらなそう」という意見もあるそうで、そうは思わないけどNHK思い切ったなーとは思ったなー。
近代史の「いだてん」が低視聴率なのは合戦とかがある戦国時代と比べて地味だとか、主人公の知名度が低いとか言われてるので、またも近代史、金栗、田畑程ではないにしろさほど知られていない主人公というのが意外だった。
企画は「いだてん 」前から動いてはいたんでしょうけど、安パイに行かないところは逆にいいんじゃないかと思いますけどね。

吉沢亮抜擢というのも思い切ったなーと。
確か「西郷どん」が発表されたとき、鈴木亮平はまだ大河の主役の格じゃないと叩かれていて、その鈴木亮平よりも若いし知名度ないもんなー。
そもそも「主演」自体がまだ多くはない人だし、正直「天陽くんロス」も言うほど盛り上がってる感じでもない。五代様とか吉田鋼太郎の方が話題だった気がする。
でも確か「独眼竜正宗」の渡辺謙は大抜擢だと聞いたことがあるし、朝ドラで冒険しなくなった分、大河でチャレンジはいいんじゃないですかね?
篤姫」の宮崎あおい、「義経」の滝沢秀明に次ぐ若い主演だそうですが、問題はやはり91歳まで生きた人だということだよね。
平清盛」の松山ケンイチが上手く老け演技してたというフォローが上がってたけど、小柄で童顔でベタな美形の吉沢亮をちゃんと老けさす覚悟があるかが鍵かなー。
まあ、主演はやってれば貫禄ついてくるだろうし、近代の経済史っていうとっつきにくそうなネタをどれだけ描けるかのほうが心配。
脚本家はもうベテランですが、自分は「あさが来た」がそんなにツボではないのでどうかなーと。
あと渋沢栄一って流石に闇な部分も多い人らしいけど、どこまで腹くくって描けるのかっていうね。
「あさが来た」では夫の妾も無くし、実際には妻も子も愛人もいた五代様をまるで純愛貫いたかのように描いてたからねー。
朝ドラだからある程度はそうだろうけど、大河なんだったらもっと突っ込んでください。
「いだてん」は実は結構突っ込み厳しくて、そこも好きなんだよね。

しかし、吉沢亮のコメントで「大河主演経験者の事務所の先輩、福山雅治さんや上野樹里さんに話を聞きたい」というのがあって、え?そうなんだ、うーん、と思った。
随分前に、「NHKの特に大河は大手事務所とズブズブ」みたいな記事を読んだのを思い出した。
大河の主演がほぼホリプロアミューズとジャニーズで持ち回りになっていて、これは公共放送としてどうなのか!というもの。
さらに紅白と朝ドラもこれがらみとか突っ込まれてました。
そうかー、福山がアミューズなのは知ってたけど、上野樹里吉沢亮アミューズなのねー。
ホリプロといえば松山ケンイチ妻夫木聡鈴木亮平綾瀬はるかですかー。
朝ドラも多いよねー、うん。
そうねー、抜擢組はそうかもねー。
読んだその時は「ふーん」と思っただけだけど、うーん。まあ、色々あるよねー…。
大手は人数いるから抜擢された若手の分、ベテランでフォローできるのが強みなのかもね。
面白ければいいから、そういう政治的なことはあまり気にしてなかったけど、明らかにその狭間にはまって活躍できてない才能ある人がいるのは辛いなー。のんちゃんとか。
もう少ーし、素人にはわかんないようにやって欲しいかな。
どこに所属してようがいい俳優はいい俳優だよ!

平家ライダー出身の大河主演初!とのことですが、吉沢亮は意外だったな、確かに。
佐藤健とか菅田将暉のがありそうな感じだった。いかにも過ぎなのかな?
吉沢亮を使うなら光源氏とかガチで顔がよくないとできない役にしてよもったいない、という意見も見ましたが、事務所ももう顔だけではないというところを押し出したいのかも。
確かに芝居上手いよね。でもせっかく若くて美形なのを使わないのももったいないような(笑)
平成生まれの大河主演が初、しかも大河初出演にして主演という恐ろしさですが、とりあえず期待してます。

追記
ちなみに次作の「麒麟がくる」は長谷川博己に「夏目漱石の妻」の脚本家なので、さぞキッチリ闇も光も描いてくれるだろうと期待している。
「いだてん」の全体の雰囲気は明るいのに、サクッと闇や皮肉を入れてくれるのも好き。
やっぱり大河は綺麗事ばかりじゃ1年持たないよね。
「スイーツ大河」と揶揄された作品達は、女性主役だからというより、綺麗事が過ぎたからじゃないかと思う。
まあ、ほとんど途中脱落してますが(笑)

次々作朝ドラ「エール」のキャスト発表でちょっと笑った

働き方改革でスケジュールがどんどん前倒しになり、時々どれがいつのネタかわからなくてなる朝ドラ。
まだ「なつぞら」放送中なのに次作「スカーレット」だけでなく、次々作「エール」のネタも出るのでちゃんと見ないとわからなくなりそう(笑)

先週、「エール」のキャスト発表がありました。
これまでは主人公の窪田正孝と妻役の二階堂ふみだけだったので、その身近な人達です。
主人公の恩師に森山直太朗、先々オペラ歌手になる幼馴染に山崎育三郎。
この辺は流石に音楽がテーマのドラマらしいキャスティング。
山崎育三郎なんてこれでもかと歌ってくれそうで楽しそうだ。

そして主人公の両親。
父に唐沢寿明、母に菊池桃子
唐沢寿明が朝ドラ3回目で、昭和、平成、令和と3つの時代に出演、と話題でしたが、それより気になるのはこの組み合わせ。
現在放送中の唐沢寿明主演ドラマ「ボイス」で菊池桃子が唐沢の惨殺された妻役で出てましたけど。
「エール」の放送は半年以上先だけど、発表がこのタイミングでちょっと笑ってしまう。
菊池桃子なんてものすごく頻繁にドラマ出ている人でもないのに、なぜかぶっちゃうかなー。
この辺の俳優さんならオーディションじゃなくオファーだろうから、話が来たとき事務所も「え?」と思ったのかなー?まさか「かぶってます」とも言えないだろうしなーとか、想像するとちょっと面白い。
まあ、しょーもないことですけどね。