温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「おんな城主 直虎」 新章「目指せ城主 直政」のが面白いよ

すっかり脱落していた、大河ドラマ「おんな城主 直虎」
話題の政次の最期の回もチラ見はしたはずなんだけどなー💧あんまり💧

が、やっと、やっとの菅田将暉登場‼️
せっかくだから菅田将暉は見ようと思って録画をしていたものを4話まとめ見。
38話ラストで 直政 15歳菅田将暉が初登場。
そこからの39話から42話まで、まるで別のドラマ。完全に主役交代。
うーん、最初からこれでよかったんじゃ?💧
直政主役での出世物語をじっくり描いて、直虎は今の南渓和尚の立ち位置で良かったと思う。

自分は「篤姫」をみていないので面白いのかわからないけど、「篤姫」の高視聴率があったせいでそれ以降のいわゆる「女大河」がガッツリ増えて、正直全コケしてるわけだよね。
「江」「八重の桜」は数回で脱落、「花燃ゆ」は興味もなかったけど、「女大河」の辛いところは何と言っても主人公が無名。さらにどうしても時代的に女性が表で活躍しないので、全50話を 1年引っ張るのは辛いのだ。
歴史にそう強い訳でもない視聴者に関心を持たせ続けるなら、「主人公が有名」か「主人公が能動的」の少なくともどちらかはないと辛い。
と、いうのを直政 菅田将暉が出てきて実感した。
若くてまだ浅はかなところもあるけど、才気に溢れ魅力的、これが主人公だよね!
登場人物に誰一人感情移入できないドラマも確かにあって面白いのもあるけれど、少なくとも大河50話はそれでは持たない。それは「真田丸」でもよーくわかったし。
朝ドラもそうだけど、女性は一歩引くべしが当然だった時代物の女主人公ってどうしても空気を読まないバカになりがちでそれが感情移入できない原因なんだよね。

それにしても菅田将暉が上手い。
まだ 15歳の感情の起伏が激しい子供なんだけと、その加減が絶妙。これ以上だとうっとおしいとかわざとらしいとかその直前で止めているのでウザくないし、ドラマとしてもメリハリも出る。時代劇は初めてだそうだけど、漫画原作をたくさんやってるからか感覚がいいんだろう。

直政は三浦春馬演じる直親の息子、一緒にいる従兄弟にあたる亥之助は高橋一生演じる政次の甥、と直虎の2人の騎士の次世代な訳で、そういうところが、プロデューサーからみんな女性が売りの正に女大河中の女大河であるこのドラマっぽい。少女漫画的発想というか。ここまで書いててふと、一条ゆかりの「砂の城」という漫画を思い出した。世代的に製作陣読んでそうな気もする。結ばれなかった恋人の忘れ形見って女子的憧れなのかしら?
直虎は一応「母親」な立場な訳だけど、ちょいちょい直政に直親を見るところがあるしね。
性格もわかりやすく前世代を継いでいて、直情的で顔はいい直政と思慮深い亥之助というコンビはなかなかいい。

しかしどうして「真田丸」の後にこの企画やったかなー。
先週長篠の戦いが出てきて、武田勝頼登場。いよいよ「真田丸」の時代になってきた。
直政は家康に仕えるので、徳川家が主な舞台になってきて、去年も大河にいた人物がどんどん出てくる。かなり意識的に去年の配役と違うタイプの人を使ってる感じ。
こうなるのはわかってる訳だし、「真田丸」がヒットしなくても比べられるのだから、何も直後にやらんでもなー。
とにかくキャラが弱くてどーにもならない。
イケメン祭りとかいって創作キャラの柳楽優弥の龍雲丸なんか、なんの魅力もないしなー。
実在の面白いキャラがたくさん登場する時代にわざわざ創作キャラってハードル高いよ。


42話では直政が家康の寝所に呼ばれる。
顔は“だけ”は可愛い直政は「もしや…」と思いつつも覚悟を決めて参じる。
結局誤解だった訳だが、面白がった家康が「いっそまことに色小姓としてしまうか…」と直政に迫って、「つづく」
いや、珍しく「女大河」がいいと思った瞬間だった。こういう話は女性でないと上手く入れ込めないんだよね、なぜか。女性のが腹くくれるのかな?
歴史上で確実にあった「衆道」だけど、王道時代物にはまず出てこない。それを「この世界に認識としてある」ということを大河で書いたのはさすがだ。そこは感心した(どこ目線だ 笑)

「直政出世物語」になってがぜん面白くなった「直虎」だけど、心配なのはどこまでやれるのかということ。
時代物では役者の都合でごまかすけど、直虎今いくつなの?そんな長生きじゃなかったはず。
井伊家再興を見届けるまでやれるのか?
そういうとこちゃんとしてくださいよー!