温泉とテレビが好きな私の日記

誰かに気を遣うことのない、思った事をそのまま書いてみるところ。

「舞いあがれ!」〜第73話 あああ、舞ちゃんの世間知らずっぷりが生々しくてツラい……

年末からこれでもかとツラい展開続きの「舞いあがれ!」。

毎日身悶えしながら見ています。

 

何がツラいって、これまで親戚のおばちゃんの様に見守ってきた、我らが舞ちゃんの愚かさというか未熟さというか世間知らずっぷりを見せつけられて、応援はする、するけれどもでもツラい…なんか恥ずかしくてしんどいのです。

これって共感生羞恥ってやつ?

 

舞ちゃんは真面目で思い込んだら一生懸命に突き進んでしまうタイプ。

そういうところが学生の時は「うんうん、頑張ってるねー」と微笑ましかったのですが、社会に出るとただの身の程知らずの世間知らずだというのをイヤというほど見せつけられてしまって、しかもまだ全然自分の未熟さを理解できていないし、それを教えてくれる人もいないのがまたツラい。

社会に出たら「一生懸命で真面目」は長所のひとつではあっても、仕事ができるかできないかとは別の話なんですよね。

それを舞ちゃんはもちろん、めぐみさんも分かってないのがなぁ、ううう。

なので舞ちゃんに何かとイヤミを言う山田さんの気持ちもわからんではないのです。

自分も昔色々やらかしたよなぁとか考えてしまって…ははは。

 

リストラ対象者にみんなの前で話を振ったり、このヤバい状況で「営業に力を入れる」その営業が机の上に「初めての営業」って本を堂々と置いていたり、自分の状況を本当には理解できてない舞ちゃん。

そしてそれが問題という事に気が回らないめぐみさんもね……。

舞ちゃんがパイロットの内定を辞退すると言い出したのをなぜめぐみさんは止めないのか?とネットで叩かれてましたけど、あれはめぐみさんも不安だったからなのだと思います。

もう50代でずっとIWAKURAで働いてきたとはいえ、基本的には主婦だった人です。

大学中退して浩太さんと結婚してるので他所での社会人経験は無く、会社の仕事もいわゆる身内の建前役員でしかなく、やってた仕事も経営とは関わってない。

信用金庫の念書のハンコを押す時失敗した様に、ある意味初めて社会に出た様なもの。社員たち、頼りの笠やんまで「やらなくてもいい」と言う中で社長をやるのだから、舞ちゃんというワラですら掴みたくなるというものです。

結局悠人が1番状況を理解して対応を考えているのに、普段の関わり方が裏目に出て、舞ちゃんにもめぐみさんにも伝わらない。

あー、もどかしい。

結局母娘2人で身の程知らずの責任を負って「がんばろうね」という姿は美しいですが、そこにのらなきゃならない社員達はたまったもんじゃない。

1人残った営業担当の藤沢くんは舞にリストだけ渡して1人で出てしまいますが、そりゃこんなド新人の面倒見ている余裕なんてありませんて。

 

そしてやっぱり柏木学生とは別々の道へ。

柏木くん、舞ちゃんがパイロットじゃないなら必要ないのかい!とツッコみたくもなりましたが、あれはどちらかというと身を引いたんだろうなー。

舞ちゃんが目の前の事にまっしぐらなのはわかってるし、そういうところを好きになったので、じゃあ工場を立て直すとなれば自分の入り込む余地がないだろうと。

柏木の魅力がさっぱりわかりませんでしたが、最後に「いいヤツじゃん」と思いました。

 

飛行機を作りたい→飛行機に乗りたい→工場を立て直したい、とやりたい事が変わってゆく舞ちゃんに、「ちむどん化してる!」と言うツッコミをみましたが、それはこのドラマに失礼というもの。

まだ若いし目標が変わるなんてよくある事。

親にお金を出してもらって大学や航空学校に行ったのにひどい!というのも、それは舞ちゃんの甘さをしっかり描いているから。

ちむどんの何がダメだったかというと、思いつきの行動がすべて何の努力も描かれずサクッと運良く上手くいってしまうの連続だったから。

そんなクソドラマと一緒にしてはいけません。

毎日毎日、舞ちゃんの、そしてめぐみさんの未熟さを見せられて、生きるって甘くないことを思い知る。なんと容赦ないドラマでしょう。

いったいいつ光が見えるのか、グッと拳を握り締め見続けるだけのものがあると信じてます。

 

そういえば女性職人さんの俳優さん、どこかで見た名前だと思ったら、「カーネーション」で糸子と直子の子供時代をやってた人なのね。

あー、ゴーヤとよその子は育つのが早い(笑)

大阪制作は準レギュラーみたいな俳優さんたちがいて、それを見つけるのも楽しいですね。

 

現在なかなか「舞いあがれ」ない「舞いあがれ」ですが、でもやっぱりささるので毎日欠かさず見ちゃいます。

あー、ドキドキする!