最近はインテリア系のブログとか記事をよく読んでいる。
去年引っ越して部屋をどうするかの参考にと見始めたのだけど、本を出すようなトップブロガーのおっしゃれ〜な記事より、生活感のあるブログの生々しさの方が好き。
生きてるって感じします(笑)
子供の頃から片付けが苦手、ワンルーム、1K暮らしが長かったので、ステキなインテリアへの憧れと大量の所有物という現実の間でいつも途方に暮れていた。どうやってこの狭いスペースに物を収めるかが最優先、ソファーを置くなんて夢でしかなく、片付けられない自分はダメな人間だと日々思っていた。
それが、もっと広い部屋に引っ越して意外とあっさり解決した。
オタク体質で物が捨てられない典型的な片付け下手なのは変わらないのだけど、収めるスペースがあれば何とかなるという、簡単な事だった。
狭いスペースに量を入れるのには、空間処理能力や几帳面さが必須で、それができるのは才能なのだけど、その才能の無さを増えたスペースがフォローしてくれた。
広さがあれば整理もしやすいし、とにかく物を並べられれば扱いもしやすい。
ということで今はオシャレ部屋かはともかく、わりと快適には暮らしている。
なので、一人暮らしの広くないワンルームを綺麗にコーディネートしてインスタとかにあげてる人への憧れがずっとある。
本当に21㎡とかの普通のワンルームに、ベット、テーブル、ソファーが置かれて、ちょっとこだわった照明があったりする。
素敵雑貨が飾られているのにちゃんと壁や床が見えて圧迫感がない。
写真で広角に撮ってるのだろうけども、厳選された物だけが置かれたコンパクトな部屋は美しい。
買い貯めたグッズや雑誌を積み上げていた自分のワンルーム生活とは根本から違う。
いいなぁ。
自分がこの部屋の持ち主たちのように若かったら、今度こそこんな美意識にのっとった部屋作りにチャレンジしたい。
今はもう厳しいけども(笑)
そう、オタク趣味は物量が増えることに直結するので、「ステキな暮らし」とはベクトルが真逆ですよね。
BSテレ朝で、断捨離の提唱者やましたひでこ先生の番組があってよく見てる。
応募してきた一般の人の家にやました先生が行き、現状について厳しくアドバイス、実際に一部をいっしょにやって断捨離の心意気を教える。
その後その人が自力で断捨離、1ヶ月後にやました先生が見にくる、と言うもの。
見てると、世の中には「インテリアコーディネート」に興味のない人が多いんだなぁとしみじみ。バランス関係なく雑貨をぎっしり並べて飾っていたり、とにかくものは入りそうだけど、色の全く合わない家具が並べられていたり。センスのない部屋だって人はちゃんと生きていけるんだなーと。
で、この間の案件は両親と4LDKのマンションで暮らす女性の相談だった。
父親80代、母親70代、相談者44歳なのだけど、散らかってると言うより物がとにかく多い。
相談者はマンションでおそらく6畳の個室を使ってるのだけど、ベッドで半分埋まるところに、女性らしく服やバッグが多く、しかもアイドルオタクと言うことでグッズや本が山積み。
この番組ではとにかくまず使ってないものは捨てろと言うところからスタートなのだけど、「捨てるものがない」と。
そうだよねー、だから「断捨離」と「オタク趣味」って方向が真逆なんだってば。
この人は他にも事情があってグッズをため込んでいたので、それでもある程度は物を処分し、1ヶ月後のやました先生の来訪を迎えた。
確かに最初の足の踏み場もない状態からはずいぶん良くなったけど、これは明らかにリバウンドしそうだなぁと、同じ片付けられない民としては感じてしまった。
これだけ物が多いタイプの人が、自室6畳はやはり厳しいのよね。
それと世代だなぁと思ったのは、リビングでダイニングテーブルの真横に50インチはあるテレビがどーんとあったのに、この相談者はもちろん、両親のそれぞれの個室にもそこそこのサイズのテレビがあったこと。やっぱりテレビが欲しい世代だよね(笑)
人が自分の部屋に何を置いてどう暮らしているのかは、それがステキでもそうでなくても面白い。
部屋というのはその主を表すというのは本当だなぁといつも思う。
だからこそ、ワンルームにオシャレに住まうことのできる人への憧れがずっと無くならないんだなーと思います。