八重の死を「天罰だ」と思う義時から始まる22話。
三谷幸喜のこういう描き方がホント好き。
義経の最後もそうだったように皆わかるようなことはわざわざ描かない。
八重を失って義時が悲しんだなんて当然わかるように今まで描かれてきた。だから亡骸に縋って泣き叫ぶシーンは必要ない。
川遊びをできる時期に亡くなった八重のことを尋ねる義時の肩には雪が降っている。それだけの時間がたってやっと義村に当時の様子を聞けるようになったのだ。
そんな哀しいシーンから始まった22話ですが、全体としてはちょっと箸休めの的なほのぼのシーン多め。
まだまだ御台所というより、一地方豪族の娘感が抜けない政子と義時の兄弟仲の良さや、頼朝と政子の夫婦コントとか、思った以上に出番も多く好演中のティモンデイ高岸の「やればできる」とか、早速登場した「絶世の美女」比奈に鼻の下を伸ばす頼朝と興味無しの義時の対比とか。
でも、北条家の兄弟仲の良さはこの先の範頼の運命との対比をなんだろうなぁ。
とーっても穏やかな人格者に描かれている範頼のこの先をうっかり見てしまって……。それはそうかもだけれども。どういう展開に描くのか既に怪しい気配が辛いです。
あとは安達盛長の忠臣ぶりが癒しですね。
今回も比奈にデレデレする頼朝に「ああ〜、また…」という顔をしていたり、金剛と自分の息子の喧嘩を真っ当に収めたり、本当に数少ない信頼できる人。こういう役までちゃんとキャラが立ってくるから見てて思い入れができるのね。
比奈については義時が粘って粘ってやっと嫁にもらったという資料があるそうなのですが、そのエピソードはそのまま八重にスライドしたのか、そういうタイプなのだと言うことでまたその粘りを発揮するのかさてさてどうなるか。
そして後白河法皇が逝去しましたが、なんだかんだいってもこの時代に60過ぎに病死って勝ち組のような気もする。その辺は事実だから必ず報いを受けるとは限らないところがね。生々しいです。
あとついに予告では万寿と金剛が頼家と泰時となって登場〜!さっそくの「#俺たちの泰時」タグに笑っちゃいました。
坂口健太郎登場は楽しみですが、子供金剛くんとお別れかと思うと淋しい。
この子役がまた、色白、小造りな顔のパーツ、垂れ目感と、「大きくなったら坂口健太郎になりそうっっ!』って感じ満載で、出るたびに笑っちゃいました。かわいいっ!
NHKの子役発掘力毎回素晴らし過ぎるよね!
相変わらず歴史ネタは疎いので曽我兄弟についても「歌舞伎の演目だっけ?」くらいなので、また来週からの展開にドキドキです。
あー、早く見たい!