今シーズン、一番楽しみにしていた、「エルピス-希望、あるいは災い-」がやっと、やーっと始まりました。待ってたよー。
長澤まさみ演じる落ち目の女子アナ浅川恵那が、ディレクター岸川から持ちかけられた冤罪事件に挑んでいくというストーリー。
もう冒頭からセクハラパワハラモラハラてんこ盛りのベテランディレクター登場とか、胸がキュッとなる展開にウッとくるけれど、岸川のペラッペラぶりとか、ちょこちょこと笑いをはさんでエンタメとしても成り立たせていて、1時間強があっという間だった。
事前に脚本の渡辺あやとプロデューサーの佐野亜裕美のインタビューが出ていたので、それを思い浮かべなら見ると、端々に沸々とした怒りや疑問が浮かんできて、果たしてこれが本当に完走できるのかとまだドキドキする。
冤罪事件のネタを扱ったドラマもあるけれど「相棒」のように煽りに煽ってオチはショボいものばかり見てきたので、どこまで突っ込めるのか、それも大手事務所所属の誰もが知るスター俳優長澤まさみを使って本当にできるのか、とにかく見るしかない。
長澤まさみ演じる浅川は、現代の女性の不条理を一身に背負っているような立場で、摂食障害を起こすまで追い込まれている。
特に、路上キス写真を撮られ、別に不倫でもない同僚との交際だったのに、浅川は飛ばされ、相手の斎藤は報道でしっかり出世しているというのが地味にモヤモヤする。
また30代前半なのに落ち目扱いなのも、「ワイドナショー」でフジの女子アナカレンダーで山崎アナが外れたことをキャッキャして話してた松本人志を見てイラッとしたのとかぶる。
本当にどこもかしこも納得いかないことでいっぱいだ。
最初は二の足を踏んでいた浅川が、何かのきっかけで冤罪事件に向き合う事にしたところまでが第1話。
まだまだフリ部分でこれからどうなるかというところだけれども、ついに「飲み込む」ことを辞めた浅川がどうするのか、それと違う生き方をしてきた岸川、斎藤はどう出るのか、見届けない訳にはいかないなとしっかり思わせてくれたいい初回だった。
楽しみ。