今期じつはかなり期待度上位だったのが、「ジャパニーズスタイル」。
主演の大賀をはじめとする達者な出演陣に、脚本が金子茂樹。
ですが、現在6話まで放送済みのうち3話までしか見てない。30分ドラマで見やすいはすなのに。
なぜでしょう……。
ネットの感想では、客を入れてその前で演じる舞台スタイルでの一発撮りというのが苦手という声が。
それはなんとなくわかる。
やっぱり、いわゆるドラマとは発声が違ってずっと声を張っているので緩急が無くて疲れる感じはある。
それに、ここにいる観客は面白いのか?という疑問もわく。
内容はドタバタコメディなのだけど話は連ドラなので、1話が完全に途中の話で、ここだけ見てどうなんだろう?と思ってしまう。
が、いちばんの問題は大賀演じる主人公の哲郎がただのクズなところだ。
仕事もダメ人間性もダメ、嘘つきでヘタレで可愛げもなく、しかもそれを大賀が力いっぱい演じてしまうのですっげーやなヤツ。いいところが一つもない。
そしてそれ以外の登場人物も「変わり者」と言えば聞こえはいいけど、基本的にやなヤツだ。
なんかね、やなヤツしか出てなくて苦痛なんですよ。
これがダークなストーリーならありなんでしょうけども、一応コメディでバタバタしているのに誰1人惹かれるキャラがいない。
これはツラい。
うーん、なんでこんなドラマなんだろう?
金子茂樹脚本のドラマは割と好きで見ている。
近いところだと「コントが始まる」とか。
あれはメインの5人がそれぞれ欠点もありつつも懸命に生きている様がリアルで愛すべきキャラ達だったな。
わりといつも変わり者主人公で、その変わり者ぶりが憎めなかったのに、今回どうしてこうなった?
思い出すのは生田斗真主演の「俺の話は長い」。
1時間枠だけと、30分2本という変則構成が「ジャパニーズ〜」と同じ物を感じる。
これも、生田斗真演じる主人公の満が、ほとんど働いたことのないニートなのに口だけは達者で、ひたすら屁理屈で自分を正当化するだけのクズで中々キツかった。
他のキャラは魅力もあったし、家族のそれっぽさが面白くて見てたけど、なんでこんなクズ主人公なんだろうと思ってた。
「ジャパニーズ〜」は主人公だけでなく、他のキャラにも魅力を感じないのでツラい。
3話のゲストが菅田将暉なのでそこまでは頑張ったが、そこから先が手が出ない。
しかし、この舞台スタイルの意味や、あまりにクズな主人公の意味が気になるので見たい気はする。でも苦痛。
なぜ金子茂樹はこんなクズ主人公を描くのだろう?それが気になって、最後まで見ればわかるのかと思うのだけど、手が伸びない。
うーん。
深夜枠の30分ドラマな上に変則スタイルなので、あまり話題にもなっていないのだが、他の人はどう楽しんでいるのか?
割と好きな脚本家なので見たいのだけど、でもなぁ。
うーん。
どう楽しめばいいのかわからない。
もっと進めば何か見えるのか?
そこまで大賀のあまりに上手いクズを見続けられるのか?
うーん…。