「教場0」、楽しみにしていた新垣結衣演じる隼田聖子刑事の登場が3、4話で終了したので、その後の回の録画がたまっていました。
ですが、7話に隼田再登場との情報を見て追いつかなくては!と5、6話を視聴。
うーん、なんかなぁ……。
こういうミステリーにツッコミが入ると、擁護派は必ず「ドラマだから」とフォローする。
うーん、そのフォローが入ってしまうところでもう負けというか。
ドラマなんだからこそ、見ている 1時間の間、どんな荒唐無稽な展開でも視聴者に違和感を感じさせず世界に引き摺り込まなくてはダメでしょう。
あとから考えれば無理な展開だったのにそれを乗り越えて引き込んで欲しいんですよ。
そういうところが上手くいっていないのが「教場0」の弱点かなと。
主人公の風間をはじめ基本的にみなシリアストーンで出てくるのに、事件は毎回超展開。
だから謎解きにツッコミが入りまくってしまう。
わりと原作通りの展開という意見も見るけど、だとしたら原作がひどすぎない?
うーん、確かに、文章で見ると違和感なくても、映像をつけちゃうととんでもがバレるっていうのもあるけども。
5、6話の新人刑事は北村匠海演じる遠野。
この人が5人のうち最後の登場かと思ったら真ん中で出てきました。
特番ドラマを見ていない自分でも知っている、風間が右目を失った事件で大きな怪我を負う新人刑事。
どうやら彼の事件の後、風間がその事件にけりをつけ、現場の指導官から警察学校の教官になるようですね。
新人刑事の後の2人はその最後の教え子達ということでしょうか。
なので、5、6話は山場な訳ですが、相変わらずの雑なエピソードで事件物好きとしては本当に萎える。
そもそも、倒叙型ミステリーというのは犯人とのやりとりが見せ場なのに、そこに新人刑事本人の人生まで入ってきて 1時間で終わらすのだからそりゃ浅くなるんだろうけども、それを偉そうに「俺は知ってる」風な風間がもう滑稽で。
5話の犯人が捕まる直前に自宅前で拾ったアイスピックで反撃し、遠野は怪我をし風間はメガネを破損する。
はいはいはい、これで眼鏡がなかったから右目に直に攻撃を受けてしまうわけですね、って言うのが見え見え過ぎて悲しくなる。
そのまま6話になっても眼鏡をしていない素顔の風間。
なんでよ?
この時2019年ですから、眼鏡なんて数時間で作れる時代です。
なのに、こういう「見えない」と差し支えるような仕事の人間が急いで眼鏡を作らずそのまま。
もっと言えば、風間のキャラ的に予備の眼鏡くらい持っているはず。
しかも、メガネしないまま運転までしてます。
え?あれは伊達メガネ?そういうタイプじゃなくない?
じゃあコンタクト?と言いたいところだけど、一般的に眼鏡とコンタクト併用する人って通常はコンタクトだよね。
明らかに「右目を怪我するため」の眼鏡なし生活。
こういうディテールの雑さがこのドラマのダメなとこなんだよなー。
本当に原作は人気ミステリーなの?
荒くない?
6話の犯人は売れない画家なのですが、その犯人を追及するのに風間は、「画家を調べるなら絵について知れ」みたいな事を遠野に言ってました。
けどね、この犯人のギャラリー兼アトリエ、建物の外にケースがあって油絵が飾ってあるんですよ。写真館みたいに。
いやいや、有り得んでしょ⁉️
あっという間に退色しちゃうよ。
「絵を知れ」って、話を書いてる人が「絵を知れ」って。
着々と視聴率が落ちてるそうですが、木村拓哉がオワコンとかそういうことの前に、事件物として出来が悪い。
なんかなぁ、いいのはキャスティングだけだなー。
残念。