「シッコウ‼︎〜犬と私と執行官〜」の第1話を見ました。
伊藤沙莉がGP帯初主演(だよね?)とか、「あの」織田裕二が主役じゃない役を受けたとか話題になっていますが、7月期ドラマでは早いスタートなので見てみました。
このドラマスタートタイミングも難しいんだろうなぁ。
早いと忘れるし、遅いと手が回らないし。
よっぽど話題作以外は大変そう。
で、テレ朝らしいお仕事系ドラマなのですが、見終わって思ったのは
「うーん、題材のチョイスミスかなー…」
でした。
裁判所の執行官である小原と出会った犬好きの吉野が、犬が苦手な小原のために補助官として働くようになる。
1話はその出会いと補助官とは?と言うところまで。
執行官というのは確かに中々関わることのない仕事でどういうものかは知らないので興味深い。
ドラマを見ていて、執行官が国家公務員だけど出来高制だとか、補助官というのは兼業可らしいというのがわかる。
そういう、お仕事の説明や立場の紹介は上手かったと思う。
なのだけど、結局は「執行」という処分を実行される人間というのはそこそこ問題があるわけで、それを無理矢理人情ドラマにしようとしてるのがなんかしっくりこない。
今回「執行」を受けた二川一家も、仕事が上手くいかず収入が無くなっても別の仕事を探す訳でもなく、家賃を長々踏み倒し、お金もないのにペット不可物件でこっそり犬を飼い、裁判で出ていくように言われても居座り、最後通告を受け1ヶ月の猶予をもらっても何もしない。
いやー、これに同情しろと言われても…。
牛島くんに出てくる人たちじゃん。
人生やり直せるって言いたいのはわかるけど、この人たちやり直そうとしてないし。
視聴者の大半は普通にコツコツ働いている人なのだから、そういう一家を好意的に見るのは難しいでしょ。
そしてそこになぜか同情的で、執行官の小原を悪い人扱いの主人公の浅はかさがなぁ…。
どこに感情移入すればよいのやら。
おそらくその「執行」の重さをマイルドにするための「犬」なんだろうけど、今のところ余計なエピソードでしかない。
なんだかなぁ。
せっかくいいおじさん俳優を集めてるのに、もったいないなぁ。
色々言われてる織田裕二はなかなかよかったです。
以前「IQ246」のキャラ付けにびっくりさせられましたが、今回はコメディの加減がギリギリありでした。
黒すぎるとか言われてるけど、以前本人がどこかで「気をつけてるのだけど、地黒ですごく焼けやすい」と言っていたのでこればっかりはねー。しかたないですよ。
せっかく初主演の伊藤沙莉は今のところなんのフックもないキャラで残念。
もう少し視聴継続してみようと思うのでこの先に期待。
「unknown」に引き続き、まさかの同じ枠に連続出演のファーストサマーウイカに笑った。
売れっ子ですなぁ。
そして相変わらずどのドラマも脇に同じ人達が出てるなぁ。
コロナ禍で俳優はかなり厳しいと聞いたけど、そして役を取れるのは一部の売れっ子だけなのだから大変だ。
関係ないところでしんみりしてしまった。
執行官という仕事には興味あるからもう少し見るけど、このまま人情路線だと厳しいかな。
さてさてどうなるか。