「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」を最終回まで完走しました。
いやー、音楽っていいですね!
でも色々食い足りない〜💦
土曜日に西島秀俊と芦田愛菜がブランチに出ていて「驚くと思います」と言ってましたが、驚きましたー!
このドラマの軸は晴見フィルのメンバーのそれぞれの音楽との向き合い方と、5年の間止まっていた、夏目家の父と娘、夫と妻の関係性の修復にあったわけですが、それがなんだか投げっぱなしで終了してしまいました。
それは驚きますよ!
この手のドラマによくある、才能はあるけどエリートコースから外れた主人公が、エリートではなく普通の才能の人たちと関わることで再生し、また改めてエリートコースへ戻っていく、というベタな展開で終わりました。
俊平はドイツへと向かい、晴見フィルは娘の響が引き受けました。
が、そこで終了ですよ!
俊平がドイツで上手くいったのか、晴見フィルの存続はどうなったのか、とかいう前に目の前のフェスにすらまだ参加していない。
投げっぱなし過ぎない?
いや、わかりますよ。
俊平が納得して晴見フィルで指揮を振ったところで終わりたいのはよーくわかる。
音楽ドラマとしてベストだと思う。
音楽は良かったし。
でもだったら晴見フィルの存続ネタは要らなくない?
明らかにスペシャルやるための終わり方ですよね?
そして何より父と娘、夫と妻、そういった近しい関係での才能の差についてもっと見せてほしかった。
俊平という無垢な天才に対して、自分も才能がありながらもついマネージャーになってしまい行き場に迷う妻の志帆、大好きな父と同じ立場を目指してバイオリンに励むが才能の違いに気づいてしまい絶望する響、近い関係のアーティスト同士だからこその愛情と嫉妬があるはず。
現実でもあるアーティスト同士のパートナー関係の破綻とかにとても興味があるので、そういうところをなんかほわっとしてしまったのは残念。
おそらく、俊平の弟子になった天音とその父である市長の間にもそういうものがあるのだろうけど、それについては触れもしなかった。
つくづく残念。
余談ですが、巷で話題の大谷翔平の結婚についても、そういう点で興味があるんです。
ジャンルは違えど妻となった人もアスリートで、まだまだ続けられる感じのところで引退したようですね。
圧倒的なスーパースターのパートナーになるのは、それはそれは素晴らしいシンデレラストーリーだけど、トップアスリートの夫をずっとすぐ近くで見ていることにアスリートとして思うことはないのかなと思ったり。
まあドラマについては、才能の葛藤というよりは「音楽を愛する気持ち」がなによりということで、あとは家族愛なので、このくらいの書き込みなのかなー。
ドラマの雰囲気的にもそんなものかな。
もやもやするところはあれど、全体の雰囲気はとても良かったし、音楽もそれに対する俊平の愛情も素晴らしく、日曜日の夜に見るのにはとてもいい、優しいドラマでしたね。